案件19 格闘大会

この話において誰が主役かと聞かれれば、梧桐さんよりは青木君かなぁ?という感じがします。
終始青木君だけが楽しそうな案件なので(笑)

この案件は…。
もう「かず先生ったら趣味にとことん走っちゃったね♪」としか言いようがないのですが(苦笑)
でもそのせいか、妙にクリフや青木君が生き生きとしてるんですよね(笑)
あまりにも同人萌えしない案件なので、じっくりと読んだ事のない方が大半かと思いますが(私もです)、例えばここで青木君ファンになりきって読んでみてください。
「僕も好きです、あのゲーム」と目を輝かせる青木君。
「おもしろいから今みんなやってるんだ」と語るクリフの後ろでアイドルのような表情をしている青木君(笑)
「てっぺん3大会」の開催に心底嬉しそうに拍手をする青木君。(ちなみに伊織ちゃんは少々困惑顔)
「僕はこれにします」の青木君の顔アップ。(かなり貴重)
梧桐さんに勝って、テレながらも喜びを隠せない青木君。
大会の優勝に少々誇らしげな表情の青木君。
こんなギャグ案件(笑)の中でいきなり梧桐さんを語って微笑む青木君。(しかもまた顔アップ)
と、上げればキリが無いほど、青木君ファンには嬉しい(はず?)案件なのです。
これだけ青木君がクローズアップされている案件も珍しいのですよ。
勿論青木君の為の案件には劣りますが、それにしてもむしろ案件46よりも良い表情で描かれているような…。青木君は基本的に青ざめている表情ばかり描かれるキャラなので。
クリフも物凄く楽しそうですよね〜。
あの嬉々としてやっている司会(実況?)姿!
青木君だけならまだしも、伊織ちゃんの腕まで持ち上げてるんですよ、勝った時(笑)
クリフが伊織ちゃんに触れているのなんてココだけなのでは?と思えるほど、何だか貴重な光景です。(実は余所余所しいよね、クリフと伊織ちゃん…。歳が2つも離れているせい?)

この案件を単体として考えると、やはり「かず先生の趣味案件」だと軽視せざるをえない感じなのですが…。
案件95までを読み終えた今の私が読むと、これはこれで必要な案件だったかな〜と思えてきます。
四天王の存在感が微塵もなく、純粋に生徒会のみの案件って、後々全くと言っていいほど無くなってきますよね。
しかも例えあったとしても、それは梧桐さんであったりクリフであったり、そういった一キャラの為に描かれた案件であって、生徒会としての案件ではない気がするのです。
こんな誰が特別目立っているわけでもない案件も珍しい。
この案件によって、表面的な梧桐さん像、高校生同士が楽しく青春を謳歌している生徒会、というものが垣間見れたような気がします。
特にどこが「表面的な梧桐さん像」かといえば、いつもはお説教をする梧桐さんが、お説教無しでおしおきしているところですよ!
「明稜の生徒が不快な思いをしているから罰した」とか、そういう理由付けが表面化していないのです。
梧桐さんはいつものようにそういう思いを秘めて明稜ピエールをやっつけたのかもしれませんが、少なくとも周りにいた生徒たちにはそういった「生徒会長として敵を倒してくれた!」という感じは受けないですよね。
生徒たちと同じように、読み流しただけの読者もそういう感じは受けないと思うのです。
特に読み手が少年だとしたら、「いるよな、こういう嫌なゲーマー!」と明稜ピエールを敵視したところで、主人公の梧桐さんが思い切りよくやっつけてくれて、気分的にはすっきりとするのではないでしょうか?(笑)
そういうナンセンスな爽快感、というのも少年漫画には必要だと思うので、この案件はそういった意味では成功しているのではないかと思いました。

などと語ってみたところで、同人萌えは起こりません…。
とりあえず青木君が梧桐さんを好きな事は分かりますが(笑)
そもそも青木君は『大新年会!!』を読んだ事によって、精神的には総攻だよなぁとは思っていたのですが、殊に梧桐さんに関してはファン心理が強いですよね〜。
しかも「梧桐さんには一番の姿が一番いいのかなって思ったんです」と語った青木君に対する、クリフの「へー―」は何だ!?(笑)
あの表情も踏まえて考えると、「青木君もすっかりセージファンだね」とでも言っているかのようなのですが!
「梧桐ファンクラブ」の会長としては、会員としての自覚が出てきた青木君に感心せざるをえなかったのでしょうか。
楽しそうだな!「梧桐ファンクラブ」(笑)

あとは毎度のことながら、クリ青のお二人さんはラブラブで幸せそうなのです♪
一緒にお仕事をしている姿、というのも生徒会案件ならではvv
一年生相手に昨日の嫌な出来事を話して共感を求める三年生、と考えるとラブラブでしょう(笑)
こういう生徒会のほのぼのした一コマを垣間見ると、青春だなぁと思えて羨ましくなります(^^;)

いや、それにしても梧桐さんのお子様っぷりは可愛いですねv
可愛すぎて異常なほどですね(笑)
かず先生ったら、格ゲー話という点に浮かれて梧桐さんのキャラを忘れてしまったのでは?と思えなくもないのですが、とりあえずは可愛さに免じて目を瞑りましょう♪(何様だ)
あんなにお子様で可愛い梧桐さんを日々観察できるのなら、そりゃあ生徒会役員としての日々の苦労も我慢できるというものでしょう(笑)
まさに「梧桐ファンクラブ」の醍醐味を見た気がする案件でした。

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