いつだかわからない時代の、
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この城で、オレ以外の唯一の人間。 オレと同じ境遇。 助けてやらなければ。 そう、思った。 壁に仕掛けられた装置に気が付き、レバーを下ろすと、 その牢を吊っていた鉄の鎖が派手な音と共に牢を降ろす。 出会った人。 何故このように捕らわれていたのかと、問い掛けると。 理解できない音が返ってくる。 聞いた事のない言語。 きっと、オレの話す言葉も、相手には伝わっていないのだろう。 近くで見ると、その身体は想像以上に細かった。 このままでは、この人間はまた簡単に捕らわれてしまう。 助けてやりたい。 この色のない表情。 弱々しい声。 助けてやらなければ、きっと息絶えてしまう。 何故そう思ったのかは分からないが、オレには「助け出さなければ」という、 使命感のような感情が湧いた。 立ち上がることも辛そうなその人に手を差し伸べると、少し戸惑ったような様子の後、 その白く細い腕が伸ばされる。 初めて触れたその人は。 とても冷たい人だった。 |
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― この人の手を離さない。 僕の魂ごと離してしまう気がするから。― |
最後のフレーズで、何のゲームか分かった人もいらっしゃるでしょうか?
このゲームには本当にやられました。
そもそも、「梧桐の小さな冒険が始まったのです」までは私の文章ではありません。
説明書に書かれていたストーリーをそのままに主人公の名前を「梧桐」に変えただけです。
主人公は角の生えた異常に身体能力の優れた少年、です(笑)
そして、その後の文章は私がゲームの進み方に忠実に書いたものです。
別に半屋君へのドリームが止まらず、ここまでしつこく白い白いと書いているのではなく(笑)
本当に白い人なんです。
イラストは一応肌色塗ってますが、本当は肌に色はありません。
真っ白な肌に灰色の影が入っているような状態です。
細いのも本当。
全てゲーム通りなのです!
この後ゲームがスタートし、梧桐さんは物凄くやる気のない(笑)半屋君の手を引き、逃避行を続けます。
時には不気味な影から半屋君を救い出し。
梧桐さんにしか上れない場所には手を差し伸べて半屋君の身体を持ち上げ。
そうする内に、半屋君にもほんのりと梧桐さんへの好意の色が見えはじめます。
命がけで半屋君を救い出そうとする梧桐さん。
自分は城から逃れる事は出来ない、と知りつつ、いつしか梧桐さんと外の世界へと出たいと望むようになる半屋君。
そして二人を待ち受ける過酷な運命。
…どうです?やりたくなってきましたでしょう??(笑)
梧半云々を抜きにしても、とても良いゲームですので、お時間が許す方は是非1度プレイしてみて下さい(^^)
ゲームとしては難しいのですが(苦笑)
でもその分、結末には結構感動すると思います。
私は更に梧半逃避行ストーリーとして見ていたので(笑)より一層感動しました。