手の甲に当たる 水滴の数を
数えていた感覚 鈍って
ありふれた日々に 思い巡らせて
立ち止まりと 加速が入り混じってた
この夕立だけをやり過ごして 前に進めるか
時が行く 僕の胸 すり抜けてく
僕の背景に 残像
素敵過ぎる最期に向かう
失くしたはずの種から 芽が伸びた
赤く照らす陽は 虚像
都合よく着せた色
描いては塗り潰して にごって行くだけで
黄昏の飾る プラットホームを
なぞるように近付くスピード
行き交う人波 遠く感じれば
ヘッドフォンから真実が鳴り続く
抱えきれない程あった 伝えたい言葉
それすらも記憶から消えてしまう
僕の左胸は 証明
いっそ ひと突きにすればいいよ
小さな聴こえない声を吐いた
吸い込んだ風が 現状
生温い気持ちの悪さ
惰性で生き延びてる日々が まとわりつく
君の背景に 共鳴
掴み損ねた 眩しい未来
いつかここから去る日こそ 胸に抱け
夕暮れの落ちた 夜空
思い返すのは 遠き温もり
あと少しで 夏を彩る花火があがるだろう
words
05/09/25
no.213