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words

手紙

差出人のない 手紙の文字は
  色あせない思い出
  失くしたくなかった 手紙の文字は
  ずっと胸に残しておくよ


  ほんの少し 疲れただけと
  微笑んでみせる君の
  その優しささえも 負担に感じたあの時

  錯乱した日々に 手紙がひとつ
  僕の生きる糧となる
  時間は進んでく こうしてる間も
  僕は生きていく術を知る


  君が言う ちょうどいい感情
  後戻りはできない
  あの日僕が見落としていた 小さなしあわせ

  脱力感がまた 僕を襲った
  こんなにも無力なのか
  君が残した この手紙の意味を
  素直に受け止めてみるから


  あの時言いそびれた言葉を 君に
  伝えたくて仕方ない
  氷が溶けていくような速さで
  僕は胸を打ち 手紙を読む

  差出人のない 手紙の文字は
  色あせない思い出
  失くしたくなかった 手紙の文字は
  ずっと胸に残しておくよ


words
03/07/21
no.192

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