卒論 新潟突破 


タイトル通り、卒論の調べ物をするために、新潟へ向かったものである。

わたくしの卒論の題名は
「極東ロシアと新潟の経済交流」

なぜ、これを選んだかと言いますと、
教授の自宅に伺ったときに、この手の本以外は、図書館並に有り、とてもではないが
付け焼刃的な卒論では、恥を書くだろうと思ったのと、
日本からの中古車の横流しなどが、ウワサで一般的に広まっていたので
実際のところ、車以外では どんなものを輸出入し、またどれくらいの交流があるのかを
調べたかった。

さて、この旅?には卒論の資料探しのほかに目的があったのです。

一人旅
ビジネスホテルに宿泊

今では普通にしてますが、当時はしたくてたまらなかったのです。


2泊3日の予定を組み、出発。
時期は10月下旬。
初代マイカーのサニーを飛ばし関越自動車道を走ります。

途中、新潟県代の都市 長岡市を通過するころ、温度計があります。
気温は5℃

ヾ(--;)ぉぃぉぃ まだ、秋だろ?薄手の長袖しかないぞ!
どーすんだよ!と心配になります。
新潟市で服を買わなきゃいかんかな?と考えます。

わたくしの両親は新潟出身なので、田舎も新潟なのです。
従って何回も新潟には行ってますが、子供のときなので、冬は雪が降る以外は、
関東と変わらない、、、むしろ夏は暑いとイメージがある。

ま、心配はよそに新潟市につくころには、関東と同じくらいの気温でほっとする。

インターを降り、地図を見ながら新潟市役所へ行きます。
そうです、飛び込み訪問です。

地域振興課へ赴き、

「ロシアと新潟の経済交流について話を聞きたいのですが・・・」

と、いい、係長に話を聞くことに。。。

わたくしとしては、話を一方的に聞きたかったのだが、

「質問は?聞きたいことは?」
と、立て続けに聞かれ、それまで、少し本を読んだ程度の質問しか出来ず、

「まだまだ、勉強不足だね。もっと調べてから来ないと」

と、辛らつなことを言われます。
わたくしも、ここまで来て、それだけでは帰れないので、

詳しく話しを聞けるとこを紹介してくれませんか?

と、懇願し、しぶしぶ教えてもらう。

そして、市役所を後にし、電話する。

そうすると、明日、14時に来てくださいと、快諾される。

「ヨッシャー」とガッツポーズを心の中で出し、市内散策をする。

小さいころは、大きい街だったと、イメージしていたが、

時が経つに連れ、思い出が美化されたのか、小さい街だったのか、と思う。

もちろん、人口50万人の都市ではあるし、本州の日本海側最大の都市でもあるわけだから、
それなりに大きいです。

その後、佐渡に行きたいと思い、フェリー乗り場へ行く。

そこで昼食を食べる。

海鮮丼700円。
安く、具も種類があり、美味しい。

やはり、神奈川と違い物価の安さを実感する。

さて、佐渡への料金は、普通のフェリーだと、15000円くらいだが、4時間。
ジェットフォイルだと、1時間30分だが、4万円。

上記の金額には、車をフェリーに乗せた場合である。
人間だけで、行った場合、現地でレンタカーを借りなければならないので、
費用を考えた場合、普通のフェリーで行った方が良い。

が、4時間かかるので、今日は無理。
明日も無理。

悩みに悩み、佐渡行きは断念。

一般的に佐渡は1度行けば、二度と行かなくて良いと言われている場所らしいが、
どうしても、行きたい場所がある。

そこは、通常の観光名所ではない。

では?

佐渡北部にある

「賽の河原」

に、行きたいのである。

この、賽の河原が、比較的どこにでもある。
奥多摩の日原鍾乳洞の中にもある。

が、佐渡の、そこに行きたかったのである。

賽の河原 について知らない人に説明します。

いわゆる、流産で生まれてきた 赤ちゃんがいます。
その赤ちゃんに対して閻魔大王とその配下のオニたちが赤ちゃんをいじめるのです。

それはなぜかと言うと、
親よりも早く死に、また、折角生んでもらったのに、死んで出てくるとはなにごとか!

バツとして、ここの河原にある石を山のように積んでおけ!

と、閻魔大王に命令されるのです。

そこで、泣く泣く赤ちゃんが石を積み上げるのですが、夕方、オニがやってきて
全ての石山を崩してしまうのです。

その後、閻魔大王が視察に来て、

「なんだ!全然積んでないじゃないか!おろかものめ!」

と、お仕置きされる。

そこで、母親が子供を哀れに思い、この河原に来て、石を積み、
子供のために、そして死んで生んでしまったわが子への償いを込め、積み上げます。

そうした、悲しい物語の場所なんです。

おそらく、賽の河原を知っている人は少ない事でしょう。
また、なんで積んであるんだ?と言って崩す人も中にはいますが、絶対にやめてください。


相変わらず、話は脱線したが、佐渡を断念したわたくしは、予約を取ってある
ビジネスホテルを探します。

えらい苦労して探し当て、予想通りの、ユニットバス、ベット、簡易机だけの部屋に
満足します。
時間も早いため、とーちゃんの実家に向かうことにします。
ここには、小学2年以来行ったことがなかったのだが、全く迷わず、幼い頃の記憶だけで、無事到着。
到着しても、家の前に行っただけなんですがね。

夕飯は、自身初の一人ファミレス。
「スカイラークガーデン」 
まわりは大勢の人で来ているのに、一人はわたくしだけと すごく寂しい夕飯。


2日目
朝、起きて時間もあるので、護国神社へ向かいます。

ちなみに、この旅から、一人旅というと、神社に行く事が多くなりました。

この神社は太平洋戦争で戦死した人を奉る神社です。

赤い建物で境内もそれなりに広い。
が、それなりに広いだけで、特に見るべきとこもなく、

なにげに思いついた、日本海を眺めることに。。。

世間では、日本海の荒波と言いますが、なにせ、わたくしは、

日本海はおだやか とイメージしかありません。

夏しか来た事がない、というのもありますがね。

テトラの上を歩き、沖合い50mくらいのとこに腰を下ろし

黄昏ます。

蒼い空  青い海 


近くに水族館もあり、1800円。
そこに入ろうかとも思ったが、1800円が惜しく ひたすら海を眺める。

アポをした14時まで少し時間もあるが、環太平洋経済研究室へ向かう。

10分前ほどに入室し、

卒論のテーマなどを話、そこの人に話を聞く。

こういったことに話しなれているのか、分かりやすく話しをしてくれる。

また、昨日聞いた話の受け売りなどをしていたら、

よく 勉強してきているね。

と、褒められたりも。。。

詳しい資料なども かなりの数を頂き、退出。
実に90分ほどだったが、みのりある時間だった。

これで、卒論もバッチリ!と自信を持ち、

弥彦村へ

この弥彦村。

巨大な競輪場と巨大アンテナで有名なとこですが、ご存知ですか?
また、当時、日本一大きい鳥居もあったのです。

現在は、日本ニになりましたが、1位は、
「紀伊半島一周」のとこで、書いてますが、熊野神社です。

で、目的は、競輪でも、アンテナ見学でも、鳥居見学でもありません。

弥彦神社見学です。

平日の夕方なので、山の中途にある 神社は閑散としてます。
山を登り、ロープウェイに乗ろうとし、乗り場まで行きます。

ここは、山の中腹にも、大きい社があり、山頂にも社があるのです。

その、山麓ロープウェイ乗り場に行くと、10人くらいの おばちゃんグループがいました。

一斉に視線がわたくしに向けられます。

こんなとこに、若い男が一人で、しかも、手ぶらで来ているのです。
当然、不思議がられてもおかしくはありません。

その視線を無視し、鳥などの小動物が飼われていたので、その子たちを見ながら、
ロープウェイ搭乗時刻になるまで待ちます。

ロープウェイは30分に1本なんです。

が、わたくしが、鳥を見ていると、おばさんの声が聞こえてきます。

おばちゃんA 「わたしね、推理小説をよく 読むの」

この言葉が聞こえた瞬間 わたくしは、思いました。
殺人犯or犯罪に関わるキーマンに勝手にされた  とね。

おばちゃんB 「そうなのぉ」

おばちゃんA 「でね、こんな薄暗いとこなんて、証拠物件を隠したり、また 一人でいれば
目立つじゃないの。 だからアリバイつくりとかね・・・・・・・」


おばちゃん達は 聞こえていないとでも思っているらしく、話し続けます。

わたくしも聞こえていない振りをしながら、耳を立てます。

中々 面白い話だ  とね。

わたくしも、推理小説はよく読みます。
しかも、わたくしも、ここまで来る途中、犯人みたいだな。
などと、考えたりもしてたので、推理小説好きは考えることが同じなんだな。

実感します。

その後、ロープウェイに乗り、山頂までは行ったのですが、な・なんと車でもここまで上がってこれることを知ります。
だって駐車場があるんだもん。

ってか、それ以外、全く覚えてないので、略。。。


3日目

帰宅する日です。
やはり、新潟といったら、しかも、ロシア研究?に来たのだから、ロシア村に行かないとね。

つーわけで、行こうとしますが、少し距離もあるので、すぐに断念。

我家の兄上が、「打ち豆」が大好物なので、新潟地下街で探すがナシ。

打ち豆=大豆を潰し、天日で乾燥させたもの

仕方ないので、そのまま帰ることに。。。

長岡をすぎたあたりから、フランス製のルノーの外車が、なんかしらんが

わたくしにサニーを挑発してきます。

その挑発の仕方としては、わたくしの車の後ろにぴったりとついたかと思えば、
車線を右に移し、勢いよく、抜いていきます。

で、なぜか、すぐに左車線に移動し、スピードを落します。

なので、わたくしは右車線に移動し、抜きます。

すると、また前述の繰り返し。

あまりにも こんなような事が続くので苛立ってきます。

で、何回目かの追い越しをかけたときです。

112km出たようです。
ちょうど、ネズミ捕りに引っかかり、εεε(ψ ̄^ ̄)/目 ゴヨウダ!ゴヨウダ!

しかも、わたくしだけで、ルノーは捕まってません。
場所は、石打IC。

あまりにも、むかつき、警官の質問には、かなりの悪態。

例えば、

警官   「大学はどちらですか?
わたくし 「そんなん関係ないでしょーが!」
警官   「はい。。。。。」

無駄な出費で苛立ちが最高潮に達し、次の湯沢ICで降り、
オール一般道で7時間かけ、また、その間、休憩なしで帰宅しました。




卒論は、ゼミの中で最高得点でした。







              ドライブ研究室へ