1942年 6月 5日 ミッドウエー海戦


この海戦から日本敗戦への序曲が始まる。

まあ、最初から勝ち目のない、戦争だったじゃん、というのは置いておきます。



日本は空母、赤城・加賀・倉龍・飛龍の正規空母4隻に、新鋭戦艦 大和 (これくらいしか皆さんしらないでしょう)

他、計200隻にも渡る大艦隊でミッドウエー攻略、占領を狙った戦いである。

ミッドウエーとは、モアイ像がある、イースター島の近くです。

ここを占領出来れば、太平洋の日本の占領した島々は安定出来るのです。


さて、対するアメリカは、空母、エンタープライズ・ホーネット・ヨークタウンである。

このうち、ヨークタウンは先月の珊瑚海海戦で爆弾を受け被害を受けた艦です。

それを、3日で修復し、現場に復帰させたものです。

しかし、日本は、翔鶴は修理中だが、無傷の瑞鶴はおりましたが、2隻で

第5航空戦隊を結成しているので、瑞鶴は出動せず。

日本は頭が固いのです。

まあ、それはさておき、この海戦は最初から

日本軍の暗号が解読されており、負け戦確定してました。

しかも、日本の作戦は、

アメリカ機動部隊の壊滅及びミッドウエー島の攻略という、

2つの作戦が重なっていました。

また、敵艦隊を軽んじ、偵察機をあまり出さず、発見が遅れるなどの不手際あり。


まずは、日本軍のミッドウエー島を飛行機による爆撃から開始。

しかし、敵の反撃も強く、第一波攻撃だけでは、効果は薄いとの連絡を受ける。

そこで、敵艦攻撃用の爆弾・魚雷を装備していた飛行機の装備を

地上爆弾用に切り換えます。

作業半ばにして、重巡洋艦 利根 の索敵機から敵機動部隊発見の報を受ける。

ここで、南雲長官は再度、敵艦用の爆弾・魚雷を再度装備するように命令。

これによって、空母格納庫は大混乱。

いたるとこに爆弾や魚雷が散乱します。

飛龍搭乗の山口多聞少将は 南雲司令官に意見具申します。

このときに、敵艦載機に攻撃されたら、目も当てられません。

地上用の爆弾でも、敵艦は撃沈出来なくとも、空母の飛行機離発着能力は奪えます。

それに、空母の甲板を綺麗にする必要があります。

と、意見します。

しかし、南雲司令官は山口の意見を無視し、

攻撃する以上は確実に撃沈するほうを選ぶ。

上空警戒の日本の飛行機の無線故障なども手伝い、

また、暗号が読まれていたこともあり、この隙に

アメリカ攻撃隊が来襲します。

と、同時に 赤城・加賀・倉龍が次々に爆弾を受け、炎上します。

通常、大型艦は爆弾だけでは沈没はしないのです。

これを知らない人は多いかもしれませんが、

第二次世界大戦では軍艦は魚雷によって、沈められるのです。

しかし、甲板に爆弾や魚雷が散乱していては話は別です。

次々に誘爆し、加賀・倉龍が沈没。

赤城は大破炎上するも、沈没は免れます。

さて、残った山口多聞少将座乗の空母飛龍は、運良く、スコールの中にいたため

攻撃は免れます。

そこで、飛龍は単艦敵機動部隊に攻撃を仕掛けます。

まず、第一波攻撃で アメリカ空母ヨークタウンに爆弾を命中。

続く 第二波攻撃で 同じくヨークタウンに魚雷を命中させ、大破。

第三波攻撃は夕方の薄暮攻撃に備えます。

これが、失敗し、攻撃間際に敵の爆弾を受け、大破。

山口少将は無事だったものの、第2航空戦隊の倉龍・飛龍を失った責任をとり

飛龍自沈に際して、最後まで残り一生を終える。

ちなみに、空母赤城も自沈。

さらにオマケで南雲長官は他の艦に移り 生き残る。


ところで、被害を受けた アメリカ空母 ヨークタウンは

総員退去しているとこを、日本潜水艦の雷撃を受け、

ヨークタウン乗組員を救助していた駆逐艦共々魚雷を受け沈没。

この戦いによって、日本の正規空母4隻を失い、残った空母は

翔鶴・瑞鶴の2隻と一応正規空母に当たる 改造空母の 準鷹・飛鷹の4隻となる。(軽空母はそれなりに存在)

アメリカの工業力・国力をもってすれば、空母は大量建造は出来るのだが、

日本には空母を建造する力はあまりなく、以後の海戦では

制海権・制空権を握られ、厳しい戦いを強いられることになる。

また、優秀パイロットの損失大

そして、ミッドウエー攻略作戦も中止。





               豆・太平洋戦記へ