布を描く

★布を描く上での若干のヒント

①	布地の材質の質感を出す　当然麻布とシルクでは描き方が違います。シルクでは光沢、麻布では粗い目やざらざらした感じが特徴となるわけです。材質は色の混ぜ方や色の塗り方によって表現の変化が生まれると思います。細やかな塗り方や混ぜ方なら柔らかさを演出するし、粗く塗り・混ぜれば固さや目の粗さが表現できるでしょう。
②	しわの方向をさぐる布ものの多くの神経は「しわ」に注ぐことになります。しわが規則的な方向で出現していれば比較的描きやすいし、ランダムに登場したらかなりの部分偶然にまかせて「テキトー」にやるしかないです＾＾；
③	しわの現れ方に注目するしわのほとんどの部分は「影」を描くことになります。しわがどういう種類のものなのか。布の「たるみ」「垂れ下がっている状態」「折り返されている状態」などその種類によって影の付き方が変わりますので注目は必要です。
④	当然材質によるしわの違いも注意柔らかい布と固い布では影の形や濃さも変わってきます。影をつけるときに柔らかいものの場合には影となる色に布の固有色のグラデーションをゆっくりとかけるとよいでしょう。

ひょっとこ面と野菜
	壁から垂らしたビロード地の布を描いています。比較的規則的なしわなので描きやすいです。しわの色は一気にきゅっきゅって線状に描いて、指でごしごしこすってグラデーションをかけています。

	奈々子
柔らかな感じの洋服で、人体の形態に合わせて変化しています。はじめに軽くしわも描き、体部分を描く際に全体のバランスをとりながら次第に表現を進めていきました。

ユニオン・ジャック
	材質は綿でしょうか。さして厚手ではないけれどやや固そうな布で、台（段差は数ｃｍ）の上からかぶせたものです。比較的平らな部分が多く、ランダムなしわとが多く入り折り返しも入っています。こういうしわは一番苦手です（;´▽｀A

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