感光度の高さについて


写真を撮る場合では、ASAってやつですね。光の強さの高いところで反応するか、光の強さの低いところで反応するかって問題です。

   
       〔1図〕                   〔2図〕

りんごを描くとしましょう。あなたの描く絵は〔1図〕と〔2図〕、どちらの絵に近いですか?
同じものを描いても、人によってどう感じるかってのはいろいろ違います。それはいろいろな要素で異なるものです。例えば、ここで挙げたのが光を感じる高さですが、他にも形のとらえ方、対象と背景の関係、色あい・・・・。こういう多彩な要素で人の感じ方が違うわけで、そういう総体として「個性」というものが形成されるのでしょう。
みっきは、極端に〔1図〕のように光を高い点で感じる絵を好んでいるようです。作品はどれも白っぽい絵が多いでしょ。

光を感じる高さの高い絵とそうでない絵との違いは、個性とともに、対象と周囲のどちらに着眼するかということも関係するのではないかと思います。

   
            〔3図〕                              〔4図〕           

実は、〔3図〕〔4図〕は同じ写真で、画像の明度を加工したものです。
実際に肉眼で見たときには〔3図〕のように見えたつもりだったのに、写真に撮ったら〔4図〕のようになるんですね。それはカメラが自動設定になっていたから、画面に占める暗い部分が多いと全体として暗い画面になるというカメラの問題によるものです。
けれども、ではホントに肉眼では〔3図〕のようにみえていたんだろうか?という疑問がわきます。この写真のタイトルは「雲の誕生」って言うんですが、関心は山の靄が雲になっていく様にあったわけです。そうだとすると実際に見ていたのは山と靄なんですね。そのトーンはたしかに〔3図〕に近いわけですが、手前の木々はむしろ感覚的には〔4図〕だったような気もします。
写真では、客観的に光度がどれくらいということで無機的に反応しますが、人が見た場合はどこに関心が向かっているのかで光を感じる度合いが変わるということなんです。このことはディティールの表現でも言えることで、関心が向いていることろはディティールをしっかり描写しても、関心が向いていないところはあいまいでもOKということです。








この絵のタイトルは「シルエット」。シルエットを描いているんですが、それでも他の人の描く絵と比べて全体としてみると明るい絵になってるのでは?と思います。
みっきの好みだから、といえばそれまでですが、その技術的な意味としては、元々の紙の白さを好んで出すということです。
パステルではいろいろな色を塗り重ねて紙の上で新しい複雑な色を出したりします。絵の具というのは、いろいろな色を混ぜれば混ぜるほど、暗い色になるわけですが、塗った色をテッィシュとか、スポンジで払い落とすということをときどきみっきは行うことがあります。そうすると、絵の具部分が薄くなり代わりに紙の色が浮き上がってきます。その結果新しくつくった色の色合いは残しながら、明るさのある絵にしあがるってわけです。
使っている絵の具も白みがかったものも好きで多様しています。

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