描きはじめの2つの代表的パターン
これはきっとパステルに限ったことではないのでしょう。描きはじめをどうすすめるかっていう点では、大きく2つのパターンに分かれるのではないかと思います。つまり、デッサンをどうとるかという問題です |
それは線で描きはじめるっていうパターンと、いきなり塗りはじめるっていうパターンです。 |
〔図1〕 |
〔図2〕 〔図3〕 |
図1のような対象を描きはじめるときに、どうすすめますか? 〔図2〕 線を主体にしてデッサンをとります。ここではわかりやすいように形を整える過程での線は消しましたが、実際には強い線や弱い線など過程でのさまざまな線が登場します。こういう描き方をする場合は、割と出来上がった絵は、対象の形がリアルであったり、細密であったりして、「もの」を見せるものが多いような気がします。 〔図3〕 いきなり塗る!しかも単色で塗ったりしたら、ものの形は判然としなくなります。ましてやはじめから形をとらえきれているわけではなく、試行錯誤の過程の塗りまで残るものだから、何がなにやら・・・という状態に陥ることもあります。だからものの形よりは色の濃淡の変化で全体をとらえるようになっていくわけです。この描き方ではできあがった絵が全体の雰囲気を見せるのに向いているのではないかと思います。そうしたわけで、みっきはこの描き方を多く採用するわけです。 |