珊塔の見ているソロ映画・TV
「情熱的」とされるウェールズ地方出身の彼は、メンバーの中でも一番に情熱的な熱血漢なのだそう。ちなみに5歳の時に父親の仕事で、ウェールズからロンドン南西部に引っ越しています。 オックスフォード大学卒業。中世の英語を専攻。 同じくオックスフォード大学で一学年下だったマイケル・ペイリンとは、学生時代からのコンビ。他の学生とコンビだったマイケルを、ヘッドハントして自分の相方にしたそうです。田舎に帰って教師かなにかになるのならば、俺と組んで有名になろう、というような具合に。 オックスフォード大学の有名コメディサークル、オックスフォード・レビューで活躍をして、学内でも有名だったようです。学校に留まって学問をすることに未練を持ちながらも、コメディの道に入ります。 『ホーリー・グレイル』以降のパイソン映画を全て監督しています。 1作目で共同監督をしたテリー・Gによれば、「テリー(J)はとてもエネルギッシュで、オレよりも大量のエネルギーを作品に注いでいた」そうで、まるで2人が何もかも悪いような非難を受ける毎日、テリー・Gは朝が来ると気が滅入っていたけれども、テリー・Jはまるで朝が来たことが嬉しくてたまらないように始める準備をしていたのだそう。 ゆっくりとセッティングに取りかかり追加を加えて行くテリー・Gに比べて、「テリー(J)はオレよりも効率よく仕事を進める。そのテンポで仕事を進めるほうが、グループのウケがいいんだ」というわけで、次作からは共同監督という形は取りやめになります。 テリーJのほうがよりグループに近かかったから問題をうまく解決できた、という理由もあるものの、そもそも誰もやりたがらなかった監督を積極的にしたかった理由は、「演出に関らないことだけは許せなかった」からで、なにかにつけて情熱的な熱血漢。 TV番組時代の編集作業にも、一番積極的に関り、ジョンが3rdで抜けた後の番組存続を一番強く希望していたのも、映画を撮ることも、全てに情熱的だった模様。会議の途中でジョンと意見を違えた時に、タイプライター(椅子、という説もあるようです)をジョンへ投げつけたという逸話が残っているほどです。 しかし一方で、研究者、学者の顔を持っています。 大学で専攻していた中世英語の研究を続けていた彼は、中世イギリス最大の詩人ジェフリー・チョーサー(「カンタベリー物語」[未完]で有名)についての学術書、『チョーサーズ・ナイト』を執筆して、歴史学でも高い評価を受けます。その後、十字軍の研究も進め、BBCでドキュメンタリー『クールセイダーズ』を製作、新聞にコラムを書いたり子供向けの物語執筆などもしています。自身も学者肌ですが、奥さんは本当に学者さんで、生化学者だそう。 ファンタジーが好きで、子供向けの童話も執筆しています。 監督をした『エリック・ザ・バイキング』は息子さんに書いたお話だったそうで、多数、童話を書いています。 おばさん役がハマり役。裸のオルガン弾き(元々、T.ギリアムがやった役で、後にT.ジョーンズで定着)もハマり役。 さらに言うなら、可哀想な被害者役がハマり役。 『空飛ぶ』以降には、マイケル主演、T.ジョーンズはほぼ裏方に回ったコメディドラマ、『リッピング・ヤーン』をコンビで製作。 他に、『Mr.Toad’s Wild Ried』などの監督や、『ラビリンス〜魔王の迷宮』の脚本を書いてもいます。『Mr.Toad’s Wild Ried』には、自身とエリック、ジョン、マイケルが出ています。 ちなみにアメリカの戦争についてを辛口に評した新聞に載ったエッセイも発売されていますが、まだ洋書でしか発売されていない模様。 様々な人が様々な意見を、テロや戦争に対して持っているし発表していますが、是非、彼の書いたものを読んでみたいものです。 |
参考資料
「モンティ・パイソン大全」
「モンティ・パイソン・スピークス!」
「パイソン・ナイト」
「テリーギリアム映像大全」 など