102

2000年・アメリカ
102 
エリック・アイドル:声優(ワドルスワース)

 犬や鳥が好きならば、それだけでも見る価値はあるかと。
 ただし動物に芸をさせるのは感心しない向きには、お薦めできません。まあ、ドキュメントではない動物映画を見る場合、最初からナチュラルな動きを期待しているわけではないのだし、動物映画好きならばコレも見ておいて損はないでしょう。私はかなりウキウキしました。

 『101』の続編で、更正して刑務所から出てきたクルエラが、またまた邪悪な女性に逆戻り、ダルメシアンの毛皮でゴージャスな服を作ろうと悪巧みをするというもの。
  『101』と何が違うのかといえば、102匹目の仔犬、ダルメシアンなのにブチのないオッド以外の101匹が盗まれてしまったので、オッドと、オッドの飼い主が仲良くしている野良犬ホームをやっている心やさしい男性の飼う、自分を犬だと思い込んでいる、犬というよりはほとんど人間並みのオウムのワドルワース、野良犬ホームの犬たちが協力をして救いださなければならない、という点。

 危険なシーンはCGを使っているそうですが、感心しきりなほど、犬も鳥も、達者な演技を見せてくれます。
 わたしの中では『危険な情事』のイメージがあまりにも強いグレン・クローズが、とてもコミカルな演技で笑わせます。子供も大人も一緒になって楽しめますよ、という映画の定番中の定番的展開なのですが、動物の演技に癒されることでしょう。

 しかしまあ、非常にお話に内容がつまっている、というわけではなく、子供たちに夢と希望と勇気を与える絵本、といった風味です。
 
 ちなみにオッド役のワンちゃんたち(仔犬は成長が早いので、撮影中に何回か新しい子犬に変わっているそうです)は、本当はブチありダルメシアンで、CGでブチを消しているのだそうです。