1999年・アメリカ SOUTH PARK〜Bigger,Longer and Uncut〜 エリック・アイドル:声優(Vチップを開発した博士) 面白いアニメらしいという噂を聞きつけて借りたので、最初、エリックが出ているとは思っておらず、子供たちが汚い言葉を使ったら脳に電流が走るVチップを 発明した博士の声を聴いてびっくり。 そういえば「パイソンナイト」にサウスパークの作者、トレイ・パーカーとマット・ストーンが出ていたっけなどと思 いましたが、モンティ・パイソンが好きだと言う二人の作品だけに、毒っぽさ、あほらしいところは思いっきりあほらしいけれど、知的な部分もあったりして、 とても楽しめる一本でした。 さて、エリックが声を出していた博士はと言うと、子供の言葉使いへ過剰に反応した大人たちの希望で開発された装置、脳に埋め込んでおくと、子供が汚い言葉を話した瞬間に電流が流れるというものを開発した人。 『時計じかけのオレンジ』のパロディになっています。 言葉狩り、教育の責任は誰にあるのか、親が子供とのふれあいを大切にしているか、戦争なんて馬鹿らしいということ、いざ戦争に なるとあからさまに差別される黒人兵だとか、なんだかいろいろとあって、公開当時、マスコミがこぞって賛辞したという映画。 ちなみに、アメリカで の最高ランクは4位だったそうですが、イギリスでは1位だったそうで、やっぱり、イギリス人ってブラックジョーク好きなのかしらと思いました。 話はというと、カナダのお下劣コメディアン、テレンス&フィリップ(『アンクル・ファッカー』なんて曲を歌い、オナラ芸を持つコンビ)の映画が流行、コロラドの田舎町、サウスパークの子供たちも勿論彼らに釘付け。そんな中、オナラに火をつけることが出来るのかを試したケニー少年が死んでしまいます。 ケニーの友達、カイルのママは、なんにでもガミガミ文句をつける張り切ったオバサンですが、ここぞとばかりに抗議行動、テレンス&フィリップは逮捕されてしまいます。釈放を求めるカナダのいい分を国連は認めず、カナダはアメリカに攻撃を仕掛けます。 アメリカはカナダと全面戦争に突入! さらには地獄に落ちたケニーの出会った、悪になりきれないサタンと、サタンを愛人にしていいように利用するフセイン大統領(この映画の中では死んでいるのです)と出会い、何の罪もないカナダ人コメディアンの血が流される時、地球に悪いことが起こると知ります。 生きているほうの子供たちはといえば、テレンス&フィリップの処刑の迫る中、レジスタンスを結成して二人の解放を計画します。 これを見た当初はまだ、「サウスパーク」本編を見ていなかったので、主要人物らしきケニー・マコーミックがいきなり死んでびっくりしましたが、あとからケニーは毎回死ぬことが分かって、なんとなく安心。 いつもフードの下でもごもご話していて何を言っているか分からないけれども、どうも過激な発言をしているらしき、ほぼ毎日死んでしまう上に無職でアル中の父親の息子ケニーは、お気に入りキャラです。 ケニーのお母さんの着ているTシャツに、私の隣にいるのは間抜け、とかいう文の書かれているのもなんだかお気に入り。 盛りだくさんの映画です。 |