ダドリーの大冒険

1999年・アメリカ
DUDLEY DO・RIGHIT
エリック・アイドル:出演(キム)

 DVDの裏側ではスナイドリー役となっていますが(今は直っているのかも)、キムという酔っ払いのホームレス役がエリックです。

 最初はなにげなくTSUTAYAで借りたのでしたが、エリックが出ていると知って借りたわけではなかったので、得した気分の一本。アメリカの人気コミックの実写映画化だそうで、ひたすら能天気な話です。おいおいと思うほどベタ名部分もあるものの、細かく面白い部分もあるので、何も考えずに見るのに向いた映画かも。

 主人公のダドリーは、正義感の強い青年。カナダの小さな町で騎馬警察官をしています。幼なじみの美しい女性、ネルに恋しているのですが、やはり幼なじみのスナイドリー(幼なじみにしては年寄なんですけど)もネルに恋をしています。この手の話で不思議なのは、女性がどっちつかずの態度を取ること。人を見る目がないのか、ネル? まあ、ダドリーは不正を憎む正しい青年で男ぶりもいいものの、ドジ過ぎるのですけれども。

 さて、スナイドリーは陰謀を巡らせ、町一番に貧しいキムに、金鉱を発見したと装わせて街をゴールドラッシュで盛り上げて行きます。徐々に、元々の住人を追い出して、町を支配して行くのです。なんだかんだで職まで追われ、ネルもスナイドリーと満更でもない感じの中、ダドリーはキムと知り合いになり、スナイドリーの陰謀を知るに至ります。
 

 どうしたものか、世捨て人役のエリックはポケモンマニア、ダドリーの師匠となって、悪と戦えと励まします。で、頭に神風鉢巻を締めているのだけれ ど、これがまた、どうしたわけか裏表逆なのか鏡文字。日本語を知る人が現場に一人もいなかったのか、はたまたなにか狙いがあるのか(ないと思いますけどもね)。

 キムとの修行を終え、キムはといえばダドリーとの信頼関係に自分への自信を回復し、家族の元へと帰って行きます。果たして、観光地のインディアンという味方を得たものの、ひとり立ち向かわねばならないダドリーの運命や如何に!? という話。

 牧歌的な気分になりたいときには良いですよ、多分。