キャスパー

1995年・アメリカ
CASPER 
エリック・アイドル:出演(ディップス) 

 エリック演じるディップスは、父親からぼろ屋敷を相続したキャリガンというあくどい女性の相棒。
 恋人というか、相棒なのです。

 しかし物語の主人公はというと、父親と二人暮らしをする少女、キャット(クリスティーナ・リッチ)です。
 父親は母親が亡くなってから、幽霊研究に没頭しています。

 一方、ボロ屋敷相続に憤ったキャリガンでしたが、屋敷にまつわる宝の地図を発見して張り切ります。ところが屋敷には、幽霊が棲み付いているのです。
 まだ少年お化けのキャスパーは、叔父さん幽霊3人と共に100年も暮らしています。叔父さんたちはキャリガンたちを怖がらせようと大張り切りです。

 幽霊を退治するためにキャリガンが雇ったのは、キャットのお父さん。娘のキャットも転校をして幽霊屋敷に住むこととなります。
 そうして、キャスパーと出会うのです。

 人間になりたいキャスパーは、屋敷に残されているキャスパーの父親の残した機械で、どうにか蘇ろうとしています。キャットとの友情を育む中で、お化けでしかいられないキャスパーは、かなり切ないです。

 勿論、お化けを退治したいキャリガンたちの思惑に反して物語は展開していきます。最初は退治に専念しようとしていた父親も、最後には幽霊と意気投合です。

 それにしても、アメリカ!という空気ばっちりというか、キャリガン&ディップスも、キャットに意地悪した子供たちも、悪は滅びて正義は勝つ、という展開。愛らしいお話。
 
 最後にどこかへ飛んでいったディップス、一体、どうなったのでしょう?