はりきゅうについて。

はり灸って?? 

はり治療とは? 
はりを用いて身体表面の一定部位に「機械的刺激」(刺したりさすったり)をあたえ、 
人体に効果的な反応を期待し、疾病の予防や治療に応用する治療法である。 

灸治療とは? 
もぐさ等を燃焼させて、体表表面に「温熱刺激」を与え、 
人体に効果的な反応を期待し、疾病の予防や治療に応用する治療法である。 

じゃぁ、何に有効なの? 
よく、はり灸師のHPなんかを見ていると「WHO」の適応症の紹介がされているが、 
これは、なんか効果がありそうな疾患を並べただけで、特に根拠はないんですね! 
効きそうな気がする、又は長年の経験で効くとされている疾患が羅列されている。 
対し、「アメリカの国立衛生研究所(NIH)」のはり治療のの有効例はそれなりの研究の結果 
効果があるとされたもの。 
と言う事で、僕のサイトではあえて数の少ない「NIHの鍼治療の合意声明」の有効例を紹介。 

鍼が有効であるという有望な結果が得られているもの。 
・成人の術後や薬物療法時の吐き気、嘔吐。 
・歯科治療の術後痛 

補助的あるいは代替的治療として役立つ可能性のあるもの。 
・薬物中毒    ・脳卒中後のリハビリ  ・頭痛
・月経痛     ・テニス肘       ・繊維性筋痛
・筋筋膜性疼痛  ・変形性関節炎     ・腰痛
・手根管症候群  ・喘息

こんなもん。。。 
WHOの鍼灸適応症は49疾患あるのに対し、NIHだと13個しかない。 
ちなみにこのNIHの合意声明は1997年に発表されている。 
余談だが、WHOは1996年にはり灸治療の適応リストの草案を発表したが、 
1997年にNIHが研究の結果有効と言うものを発表したものだから、 
WHOは1996年のはり灸治療草案から「草案」を取れないままお蔵入りした経緯がある。 

もちろん、他にも色々研究されていてこれだけではない。 
経験的に効果のあるものも多い。 
有名どころだと、逆子の治療とかね! 
いろいろ試す価値はあると思う。 
それには、医師との協力が欠かせないと思う。 

固い事はおいといて、どんな疾患に効果があるか?? 
中医学の教科書にはいっぱいあり過ぎて書ききれないが、 
内科 ・ 婦人科 ・ 小児科 ・ 眼科 ・ 耳鼻咽喉科 ・ 皮膚科 ・ その他の項目があり 
かなり幅広い疾患に効果が期待できる。 

はり麻酔や顔面神経麻痺の治療なんてのも有名ですね。 

保険治療は出来るの?? 
一応出来ます。 
しかし、はり灸の場合「医師の同意」を得なければならず、手間が面倒なのと、 
保険治療は、一回の治療の料金が決められており、その単価が安いので、 
保険治療を嫌う鍼灸師も多い。 
しかも、保険の使える疾患が決められており、なんでもOKと言うわけではないです。 
それは。。。 
1神経痛、2リウマチ、3頚腕症候群、4五十肩、5腰痛症、6頸椎捻挫後遺症 
の6疾患。 
1と2は結構範囲が広く、逃げ道になりますが、でもそんなもんです。 



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