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onukenのブラB 「ピットイン!」のコーナー。

第16回は「クーラント(LLC)交換」です。

作業日2001年05月17日

こんどの9月に一回目の車検が来ます。
その前に出来る消耗品・定期交換部品の交換をしようと思っています。

そうすれば、車との親睦(?)をはかりながら、無駄な車検時の工賃を浮かす事ができます。
また、それだけでなく・・自分の好きなオイルやパーツを使うことができるのです。

エンジンオイルはエレメントとともに3000km毎に自分で交換しています。
デファレンシャルオイル・ATフルード・ブレーキパット&フルードなどは交換済みです。

今回は、2年おきの交換が勧められているラジエター内の冷却水「クーラント」を
DIYで交換する事にしました。

冷却水=「クーラント」=「LLC」=「ロング・ライフ・クーラント」

Dラー車検などで交換してもらうと4000〜6000円掛かりますが、
自分でやればLLCを3L使って約1600円程度で済みます。

しかし・・作業難易度は低いのですが、ラジエター内を丁寧に掃除するには
何度も同じ事を繰り返すので時間が掛かります。

必要なもの

・新しいクーラント

・プラスドライバー

・10mm/12mmのレンチ
  (ラチェット&ボックスがベスト)

・汚水受け用バケツ

・水道水
  (ホースがベスト、やかん等でもOK)

・クーラント注入容

 
 (オイルジョッキ等がベスト、クーラントの容器でも入れられますが、こぼすでしょう・・ジョウゴがあると良いかな?)

・ジャッキアップするもの
  (もぐる時はウマを必ず当てる事!今回は自作木製カーランプ使


BH型レガシィのクーラント量

NA車   6.9L
ターボ車 7.9L

メーカー推奨濃度 50パーセント

クーラント色 緑


今回は、オートバックスで購入した自社ブランドのクーラントを使用。

・クーラント80 2L (エチレングリコール76パーセント)
・クーラント95 1L (エチレングリコール90パーセント)

今回のクーラント原液使用量 合計 3L

今回の濃度 約43パーセント
今回の凍結温度 約マイナス20度


作業の流れ

A.前準備

1.ジャッキアップ
2.アンダーカバー外し

B.LLC排出

3.ドレンボルト開け(旧LLC排出)
4.ラジエターキャップ開け

C.リザーブタンク洗い

5.リザーバータンク外し
6.リザーバータンク丸洗い
7.水道水洗浄

D.ラジエター内洗浄

8.ドレンボルト閉め
9.リザーバータンク取付
10.水道水注入&キャップ閉め
11.ヒーターON
12.エンジン暖機10分
13.エンジン冷却
14.ドレンボルト開け(水道水排出)
15.7〜14を2回繰り返し

E.LLC注入

16.ドレンボルト閉め
17.新LLC注入
18.水道水注入&キャップ閉め

F.LLC液量確認・補充

19.エンジン暖機
20.エンジン冷却
21.クーラント液量満水注入&確認
22.リザーブタンクLLC同濃度注入
23.アンダーカバー取付
23.ジャッキ降ろし
24.実走行
25.液量点検&補充

BHレガシィのラジエター・ドレンボルトは
ラジエター下側(運転席側)にあります。

これを回すには運転席側のアンダーカバーを
外す必要があります。

12mmと10mmのネジ山つきボルトで留っていますので
まず最初に外します。
エンジンが火傷しない程度に冷めた状態で作業します。

ドレンボルトはここです。

運転席側フロントタイヤ付近から撮影しています。

ドレンボルトはプラスティック製ですので、
ねじ山をなめないように気をつけましょう。

ドレンを外す前にラジエター上部のラジエターキャップを
外してしまうと、凄い勢いでドレンからクーラントが噴出します
のでラジエターキャップを外す前にドレンを外し、チョロチョロ
出てくる状態で、バケツなどを用意しLLCを受けてあげます。
#ドレンボルトの紛失に注意しましょう!

LLCが熱い場合、この時点で火傷する事があります。

バケツを配したら、ラジエターキャップを開放します。
ラジエターキャップを外すと勢い良く汚れたLLCが排水されます。

廃液の処理は環境汚染の恐れがあり、法令で義務付けられてます。
それに従って処理してください。

今回は、知り合いの会社に持ち込み、適正処分してもらいました。
こんな感じで作業してます。
リザーブタンク内にはヘドロ化したLLCが溜まっていました。
リザーブタンクを外して丸洗いしましょう。

ボルト2本で留っているだけですので簡単です。
リザーブタンクを外す前に、ラジエターキャップ横の
リザーブホースを抜いてあげます。

抜ける瞬間に指や手ををぶつけて怪我をしないように注意!
リザーブタンク上部のボルト2箇所を外し、
タンクを上に引っ張るとスポッと抜けます。
こんな感じです。
タンクからホースも抜いて、丸洗いしました。
綺麗にしておけば、液量点検も見やすいです。
排出されたLLC。

蛍光グリーン色が濁って青子大発生の印○沼状態です。

2年半で約30000km走行しました。
ラジエターキャップ内も水垢のようなものが付着しています。

これを見て・・よっしゃ!綺麗になるまで水道水を循環させて
洗浄しよう!と心に決めたのでした。
上記「作業の流れ」の項目「D」
ラジエター内洗浄での2回目廃液。

まだ濁ってますね。

洗浄作業は暖機〜冷却〜排水の繰り返しで
結構時間が掛かります。

何か他の事をしながらのほうが良いかもしれません。

特に暖機はサーモスタットが作動するまで10分〜15分必要です。
冬場はもっと時間がかかるかもしれません。

ラジエターキャップが熱くなっていればOKです。

ドレンを開けると、ラジエター内の冷却水が出てきますが
エンジンブロック内、ヒーターホース内の冷却水はちょっとしか
出てきませんので、繰り返しの作業が必要です。

ラジエアターホースを外すか、ラジエターキャップ脇のホース口を
外して水道ホースから水を循環させる技もあります。
左が新LLC、右が旧LLCです。

結構毒性が強いらしく、庭に捨てたりすると法に触れるだけでなく
草花が1年以上生えてこないという話です。
オイルジョッキは便利です。

この時点で50パーセントに薄めて注入しました。

排出しても全量抜けきっているわけではないので
始めにLLCを注入し、水でうすめていくようにしましょう。

ラジエターに注入する際、こぼさないように注意しましょう。
ラジエター周りには電動ファンや、ファンベルトなどがあります。

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