BACK ♦♦三千院・醍醐寺・平等院を訪ねて♦♦
  9月下旬3泊4日の旅程で京都大原の三千院、醍醐寺、平等院などを拝観してきました。今から約30年前から始めた寺院巡りで、祈願したあかしとしていただいた宝印「朱印帳」は既に176ヶ所(うち京都、奈良は72ヶ所)となっています。然し三千院、醍醐寺、平等院は京都の中心部から離れているためか、訪れる機会がなく、今回世界遺産の認識の下に初めての拝観です。

  京都駅から市営バスで約一時間、大原のバス停を降りて10分程歩くと、そこは大原の三千院門跡であった。御殿門をくぐると池泉鑑賞式庭園の聚碧園があり、本殿の宸殿へと進むと杉の大木や苔の大海原広がる池泉回遊式の庭園「有清園」が広がっている。

  まだ紅葉には早いためか、訪れる人も少なく宸殿の廊下に敷かれた赤毛繊にひとり座ることができた。庭園の向こうには「阿弥陀三尊像」(国宝)を安置する往生極楽院がある。森と神々の息吹が身近に感じられる自然の力に圧倒されてしまう世界である。古代から日本人は自然の中に神を見出し、信仰の対象としてきたのです。

  やがて仏教が中国から伝わると、日本古来の神道と融合させ、神仏和合の宗教を生みだし生活をしてきたのです。これは日本人だけしかわからない世界かもしれない。
  往生極楽院の住職から祈願したあかしとしていただいた宝印「朱印帳」には「一期一会」の次にでてくることば「独座観念」が書かれてありました。心の癒しが生み出された忘れ得ない旅となった。

  今回、以前拝観したことのある宝泉院、寂光院、興福寺(阿修羅)、法隆寺、薬師寺、唐招是寺、平城宮跡(朱雀門)、清水寺、高台寺なども拝観。
≪補足説明≫
◆三千院:最澄(8世紀)の時代、比叡山に建立された「円融寺」に起源をもち、その後比叡山の東麓(現大津市)など、度重なる移転の後、1871年(明治4年)に現在の大原に移築されたという。この時から「三千院」あるいは「三千院門跡」と呼ばれるようになった。

  境内に宸殿、客殿、往生極楽院などの建物がある。境内南側にある往生極楽院は平安時代末期の12世紀から大原の地にあった阿弥陀堂を、1871年(明治4年)の「円融寺」移築と同時にこの境内に取り込まれたものである。

  従って往生極楽院は元来、別の寺院であった。三千院といえば写真にでてくるのは往生極楽院(国宝の阿弥陀三尊像を安置)である。尚、三千院は残念ながら「世界遺産」には登録されていない。

◆醍醐寺:真言宗醍醐派の総本山。弘法大師の孫弟子理源大師・聖宝が874年(貞観16年)に創建。
天皇の深い帰依によって薬師堂、五大堂、五重塔、三宝院をはじめとする諸院やお堂が建立され、真言密教の中心的寺院として多くの信仰を集めた。その後何度も火災にあい、文明・応仁の乱では五重塔を残して全て焼失し、荒廃した。

 長く復興に至らずにいたが、1598年(慶長3年)の春、秀吉の開いた「醍醐の花見」を契機に金堂や三宝院などが再建された。一千百有余年の歴史をもつ醍醐寺は日本仏教史上、主要な位置を占め、長年護り続けられた寺宝類は国宝重要文化財に指定されている。
1994年(平成6年)ユネスコの「世界文化遺産」に登録された。

◆平等院:1052年(永承7年)関白藤原頼通によって開創され、鳳凰堂は翌年に阿弥陀如来(国宝)を安置する阿弥陀堂(国宝)を建立。庭園は浄土式の借景庭園として史跡名勝庭園に指定されている。
1994年(平成6年)ユネスコの「世界文化遺産」に登録された。
京都の寺拝観料は高額?でもこの浄財が世界遺産の保存に寄与するのであれば、、
◆三千院拝の観料は¥700それに朱印料は4ヶ所あり¥300x4=¥1200で 合計¥1900となる。
◆醍醐寺の拝観料は¥1600それに朱印料は3ヶ所あり¥300x3=¥900で 合計¥2500となる。
◆平等院の拝観料は¥600+鳳凰堂拝観¥300それに朱印料は1ヶ所¥300x1=¥300で 合計¥1200となる

◆世界遺産/未登録
★三千院

写真左から
1)客殿から池泉鑑賞式庭園の聚碧園を観る
2)宸殿かた池泉回遊式の庭園「有清園
3)往生極楽院の紅葉

◆世界遺産 古都京都の文化財
文化遺産/1994年登録
★平等院(世界遺産)
写真左から
1)平等院の門
2)平等院
3)平等院を裏から撮影