インターネットからホームステイ体験の情報を集めたり、今までで体験された方から、お話を聞いたりして、またあらゆることを想定して対策を考え、パソコンに記載し、引率者の高木さんとお互いの役割分担を確認いたしました。そこでの結論は「ことが起きたら、今での知識をもとに最善を尽くそう」とあまり先の心配をせずに、派遣生たちを信じ、前向きに対応しようと。
従来と違った点といえば、現地ボランテイアスタッフにたいするお土産はまとめて差し上げるのではなく、その日その日に応援してくれたスタッフに直接お土産を手渡してお礼を述べる方法で、心のふれあいに重点を置くことにしました。また子供たちの童謡で感謝の気持ちを伝えようと考えたのです。練習不足を補うため、最初に訪れた「アボリジニアート」で、お礼にと英語の歌や童謡を歌ったときのことです。会場には喜びと感動が広がりました。子供たちの力は偉大です。
これに気をよくして今度は「アボリジニ文化体験会場」でも歌いました。 ロバートソン公立小学校では講堂や図書館での交流会を通じて、数多くの童謡も披露しました。また校庭での体育時間では走り高跳びや、ボール投げではしゃぎ過ぎて、その後消防署見学した時には、体調不調者が続出しました。それでも子供たちが元気をだしてお礼にと歌ってくれたときは感動したものです。これですっかり子供たちにも自信がつき、市長主催の歓迎会のパフォーマンスでは完璧な出来映えにつながったと思います。
パフォーマンスが終わるとすぐにルール市長が来ての賞賛、また歓迎会がお開きになるときにも、わざわざ寄って来ていただき再度、賞賛をいただいたときは感動とうれしさでいっぱいになりました。
その後、ラベンダーホームやヘリテージセンター会場などでも、お礼にと歌った回数は前後10回になりました。疲れていても歌となると笑顔で、派遣生はよくも頑張ってくれたものと思います。使節団としての自覚とそのバイタリティーには頭がさがる思いです。
12日間の体験を通して派遣生30の瞳が何を見、何を学びとって来たのであろうか。きっとこれからの長い人生に於いて、皆、何か確実なものを掴み、帰ってきたものと信じています。
今、わたしは30の瞳をもったすばらしい派遣生に巡り会えたこと、またパートナーの高木さんの支援の下、あたりまえといえば当たり前になりますが、誰ひとりとしてケガもなく、青少年使節団として役割を果たし、無事帰国することが出来ましたことを国内外の関係者各位に深く感謝申し上げまして帰国の報告とさせていただきます。
ありがとうございました。
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