キク栽培の歴史
栽培ギクは、奈良時代に中国から薬用として渡来し、平安時代に貴族によって観賞の対象となった。物語や詩歌にキクが登場するのはこのころからである。
鎌倉、室町時代の武家にもキク栽培が流行し、江戸時代にはいると、町人の間にもキク作りがひろまるようになった。
とくに元禄期には品種改良技術も発展し、新花が続出、大ギク時代の幕開けとなった。現在ある日本のキクの花形は、ほとんどがこの時代に生みだされた。菊合わせ、菊の節句、菊大会などが各地でおこなわれ、菊細工、造り物などと大がかりになり、菊人形展となって今日にいたっている。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia.より
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