ショウガ(生姜) Ginger
肥大した地下茎を香辛料にするショウガ科の多年草。東南アジア原産で日本へは3世紀ごろに渡来、暖地で栽培されている。高さ50〜80cm、葉が生育するにつれて、茎の基部の塊茎がふくらんでゆき、次々に分けつしてささくれだった形となる。
熱帯では紫色の花がさくが、日本ではまれにしかさかず、結実もしない。塊茎の大小によって、大ショウガ、中ショウガ、小ショウガの各品種群にわけられる。料理への利用は、根ショウガ(ひねショウガ)と、葉付きショウガ(新ショウガ)があり、薬味、紅ショウガ、酢ショウガ(ガリ)などのほか、魚肉料理のくさ味消し、中華料理のいためものなどにつかわれる
近年はすりおろしたショウガを容器につめたものが販売されている。また、民間薬、漢方薬として、風邪、せき、腹痛、冷え症、
新陳代謝機能の衰えなどにつかわれる。
ショウガ科
約50属1300種をふくむ単子葉植物の科の総称。熱帯全域に分布するが、とくに東アジアに多い。複雑な形の花には、結実できる1個のおしべと、ふつうは2、3個の不稔性の仮雄ずいからできたはなやかな唇弁がある。ショウガ科の植物はうつくしい花と有用な根茎のために、熱帯地方でひろく栽培されている。
分類:ショウガ科。ショウガの学名はZingiber officinale。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia. より
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