りん‐どう【竜胆】
リンドウ科の多年草。高さ三○〜六○センチメートル。対生する葉はササに似ている。秋、紫色鐘形の花を開き、花後、 果(サクカ)を結ぶ。山野に自生し、古くから観賞。広くはリンドウ属・ツルリンドウなどの総称で、近似種が多い。
根は赤褐色で苦味甚だしく、生薬の竜胆(リユウタン)とし、煎じて健胃剤。笹りんどう。 季・秋 。枕六七「―は…異花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出でたる、いとをかし」 襲(カサネ)の色目。表は蘇芳(スオウ)、裏は青。
紋所の名。リンドウの葉や花にかたどったもの。池田竜胆・笹竜胆・違竜胆・三つ葉竜胆・竜胆菱・竜胆車(図)など。
りゅう‐たん【竜胆】 〔植〕リンドウに同じ。古今物名「―のはな」 リンドウの根を採取・乾燥したもの。褐色で苦味を有し、一種の芳香がある。健胃薬。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia.より
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