ナナカマド(1)

北海道には多く、これらは実家のある富良野で画いた。
北海道旭川の市木。

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ナナカマド 【七竈】

秋の山を真っ赤な果実と紅葉でいろどる、バラ科の落葉高木。北海道から九州までの山地に生え、朝鮮半島、中国などアジア東北部にひろく分布する。

高さ8〜15m。葉は9〜15枚の小葉からなる羽状複葉で、小葉は先が細くとがり、縁に浅くするどい鋸歯(きょし)がある。5〜7月、新枝の先に花序をだし、直径6〜10mmの白い5弁花を多数密集してつける。9〜10月、葉がまだ緑色のうちから、果実は赤く熟しはじめる。果実は球形で直径5〜6mm。葉が紅葉し、落葉した後も果実は枝先にのこってよくめだつ。ナナカマドというおもしろい和名は、この木がもえにくいため、7回かまどにいれても、やけのこるからといわれる。

庭木、街路樹に植えられるが、暑さに弱いので、関東以南の暖地では開花、結実が少ない。生け花でライデンボクとよんで花材につかわれる。材はかたいので木槌(きづち)や細工物に、樹皮は染料、薬用にされる。近縁種には、中部地方以北〜北海道の高山に自生する

ウラジロナナカマドがあり、高さ1〜2mの落葉低木。果実がナナカマドよりやや大きい。タカネナナカマドも中部地方以北〜北海道の山地に生える落葉低木。ナンキンナナカマドは関東以西〜九州の山地に生え、花の下に大きな托葉をつけるのが特徴である。このほか、果実が赤く熟すアズキナシやウラジロノキもナナカマド属の落葉高木。

分類:バラ科ナナカマド属。ナナカマドの学名は Sorbus commixta。
ウラジロナナカマドはS.matsumurana。タカネナナカマドはS.sambucifolia。
ナンキンナナカマドはS.gracilis。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia.より