ホトトギスほととぎす【杜鵑草】
ユリ科の多年草。山地に自生。茎は高さ六○〜九○センチメートルで、毛が密生。葉は長楕円形。秋、白色に紫色の斑点の散在する花を開く。
和名は花の模様が鳥のホトトギスの腹の斑紋に似るため。同属にヤマホトトギスなど数種あり、その総称(属名)として呼ぶこともある。漢名、油点草。 季・秋
ほととぎす【杜鵑・霍公鳥・時鳥・子規・杜宇・不如帰・沓手鳥・蜀魂】
(鳴き声による名か。スは鳥を表す接尾語) カッコウ目カッコウ科の鳥。カッコウに酷似するが小形。山地の樹林にすみ、自らは巣を作らず、ウグイスなどの巣に産卵し、抱卵・育雛を委ねる。鳴き声は極めて顕著で「てっぺんかけたか」「ほっちょんかけたか」などと聞え、昼夜ともに鳴く。夏鳥。古来、日本の文学、特に和歌に現れ、あやなしどり・くつてどり・うづきどり・しでのたおさ・たまむかえどり・夕影鳥・夜直鳥(ヨタダドリ)などの名がある。
季・夏 。万一八「暁に名告り鳴くなる―」
枕 (飛ぶ意から) 「とばた」(地名)にかかる。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia.
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