椿・藪椿

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ヤブツバキ(藪椿)  別名ヤマツバキ。

たんにツバキというとヤブツバキをさすことが多い。高さ10〜15m。青森県〜沖縄のおもに海岸沿いの山野に自生する。照葉樹林(常緑広葉樹林)の代表樹木で、植生上の指標にされる。日本産、海外産の膨大な園芸品種の重要な母種でもある。花期はふつう2〜4月。沖縄、南九州、南四国などの暖地では12月からさきはじめる。

花は枝先に1つずつつき、花弁は5つが基本で、長さ3〜5cm、花径5〜8cm。鐘形または漏斗(ろうと)形で、平開せず、ちるときは花弁と、しべがいっしょに落下する。花色は赤が基本だが、ピンク色、白色などの変異がある。花が白色のシロヤブツバキは「ヤブシロ」とよばれて、観賞用にこのまれる。葉は長さ5〜12cmの長卵形で、質はあつくかたい。表面は光沢のある濃緑色。果実は直径4〜5cmの球形で、熟すと3つにわれて褐色の種子をだす。種子から椿油をとる。変種のリンゴツバキは暖地に生え、果実が直径6〜7cmと大形で、リンゴを思わせる。
Microsoft(R) Encarta(R) 97 Encyclopedia. から引用