豆知識

ガラスに関するQ&A
Q.透明ガラスの掃除方法は? Q.紫外線をカットできるの?
Q. 結露を防ぐ防露対策は? Q.なぜ暑さや寒さを感じるの?
Q.住まいの防音対策は? Q.網が入っているガラスは何?
Q.網戸の掃除の仕方は?
Q日頃からこまめに拭けばいいことはわかっていても、つい、怠りがちな窓ガラスの掃除…。汚れがきれいに落ち、透明なガラスの美しさを長く保つ掃除方法は?
A汚れの原因や度合いで異なります。それぞれに適した掃除方法をお試しください。


イラスト1.大気中のチリやホコリなどによる汚れ
 通常は水拭きと乾拭きで十分です。水拭きで取れない場合は、中性洗剤で汚れを拭き取り、乾拭きします。それでも取れない場合は、研磨剤の入ったガラスクリーナー類で汚れを拭き取り、そのあと水拭き、乾拭きをします。ポイントは最後の乾拭きです。これを怠ると、水道のカルキ等の化学物質が自然乾燥し、白い斑点状の汚れが残り、放置しておくと取れなくなります。

2.油類・煙草のヤニなどによる汚れ
 アルコール類や砥粒を含まない中性洗剤を使用すれば、大部分の汚れを落とすことができます。

3.セメント・モルタル類による汚れ
 セメントやモルタル類が固着すると、あるいは、雨水に混じってそれらのアクが固着すると、化学的にも除去できなくなります。もしも固着してしまったら、竹べら等で削り、研磨剤の入ったガラスクリーナーを使用して汚れを削り落とし、その後水拭きし、乾拭きします。

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 この他、シートでカンタンにピカピカにする掃除セットや、雨滴や汚れがつかないガラスコーティング剤も出ています。このコーティング剤は光触媒技術を応用したもので、一度コーティングすると効果は長時間持続し、汚れてもサッと水拭きするだけでOKです。これなら、億劫がらすにできそうですね。
 窓ガラスの掃除は、晴れの日より、雨上がりや曇りの日の方が最適です。湿度で汚れがゆるんで、落ちやすくなるからです。
Q冬の明け方、窓ガラスが曇ったり、水滴が流れていたり、結露を起こしていることがあります。結露はなぜ怒るの?結露するとどうなるの?何かいい防露対策は?
A
結露した窓
結露した窓
グラフ
結露の原因は、家の中の水蒸気です。空気中に含まれる飽和水蒸気量は温度が高いほど多くなり、温度が低いほど少なくなります。室内の水蒸気量は一定でも、温度が変われば湿度も変わります。湿度が100%を越えれば、水蒸気が水滴になります。つまり、気温が低くなる冬や明け方、飽和状態になった水蒸気が、戸外の冷気で冷えたガラス面などに触れ、水滴となって付着するのです。この水滴が結露の正体です。
 右のグラフをご覧ください。ある温度の空気中の飽和水蒸気量に対して、実際の水蒸気量の割合を相対湿度と言います。たとえば、温度20°C、相対湿度60%の状態から、温度が15°Cに下がると、相対湿度は82%に上昇しています(A点)。さらに温度が下がって、相対湿度が100%になるところを露点と呼びます。この場合、露点は12°C(B点)。露点を超え、気温が12°C以下になると、結露が起こることになります。
 しかし、単純に温度差だけでなく、高気密住宅の浴室、炊事などで発生する水分、換気や暖房の仕方、日照率や生活環境なども複雑に絡み合っています。室内の水蒸気量が変化すれば、露点も変化しますから、同じ温度でも結露したり、しなかったりします。水蒸気量が多いほど、当然、露店は高くなります。
 結露すると、水滴がカーテンに付着してシミをつくったり、床や絨毯、畳を傷めたり、木材の腐朽を早めて建物の寿命を縮めたり、カビやダニが発生したり、いいことは何もありません。出窓や厚いカーテンに覆われた窓も要注意です。
 予防策としては、断熱性に優れたガラスにすると、結露の軽減に効果があります。一枚ガラスに比べて、室内の暖気を逃しにくく、外の冷たさも伝わりにくいので、室内側のガラス表面温度が下がらす、室温との差が少なくなるからです。換気に注意して、室内に水蒸気が滞留しないようにすることも、結露対策の1つになるでしょう。
Q気になる音は人それぞれですが、幹線道路の騒音や楽器の演奏音など、不快な音はなるべくシャットアウトしたいもの。窓ガラスをはじめ、住まいの防音対策は?
A 代表的な騒音レベルのグラフ 住まいには、他の部屋や戸外から洩れ聞こえてくるさまざまな音があります。それを騒音と感じるかどうかは、人によって違います。気になる音というのは、どれくらいの騒音レベルなのでしょう。たとえば、ピアノの演奏音は、80〜90ホン程あります。これは地下鉄構内と同じ程度にうるさく、一般的に騒音に入るレベルです。
うるさいからといって、一室の窓を防音効果のあるガラスに替えても、それほどの静寂は得られません。壁や窓のわずかな隙間から、空気とともに音も伝わってくるからです。
 住まいの防音効果を得るためには、窓や玄関、換気口など開口部分の気密性能を高めるだけでなく、建物全体の気密性を高めることが必要です。具体策として、壁面の厚みを増して、振動の伝わりを押さえたり、壁面、床、天井などの防音効果を高めるために、お部屋全体に防音材を貼るのも効果的です。防音対策は1つだけでなく、組み合わせることで効果が発揮されます。
 
※1「聴覚としての限界」とはこの音圧レベル以上になると耳がくすぐったいような感覚や痛さの感覚が生じ始める限界値を示す。これ以上の強い音を聞くと聴覚器官が破壊される危険が大きい。
※2「聴力障害限界」とは聴力障害が起こる限界値を示す。保護具を用いなくても聴力障害が起こる危険が少ないレベルを注意限界レベル(8時間等価騒音85db)。保護具を用いないと聴力障害が起こるレベルを危険限界レベル(8時間等価騒音90db)という。
Q窓ガラスはどれくらい紫外線をカットできるの?
A オゾン層の破壊で、強烈な紫外線の及ぼす影響は、これまで以上に問題視されるようになりました。外出時だけでなく、家の中にいても紫外線を浴び、肌や髪は日焼けします。また、窓辺の家具やカーテン、本の背表紙など色褪せさせるのも、紫外線の仕業です。
 昔はどのように家具焼けや畳焼けなどを防いでいたのでしょう。昔の日本家屋は多くが平屋か、せいぜいが二階建てで、家具類は日の当たらない奥の部屋や納戸に置いていたり、縁側や庇などで紫外線の侵入を防いでいたのかもしれません。
 では、マンションや洋風の一軒家が多い現在、紫外線を防ぐには、どのようなタイプのガラスを選ぶのがいいのでしょうか。普通の一枚ガラスや一般的な複層ガラスは太陽光に含まれる紫外線を半分以上も室内に侵入させてしまいますが、セキュオSPやペアマルチレイボーグ、スペーシアESは、紫外線をほとんどカットします。
 紫外線は太陽光に含まれているだけではなく、室内の蛍光灯などからも発するので、完全に防ぐことは困難です。簾やカーテンなどを併用すれば、さらに紫外線をカットすることができるでしょう。

紫外線カットの比較図
Q人はなぜ、暑さや寒さを感じるのでしょう?
A イラスト人は食べ物を摂取して、体の中で熱エネルギーをつくります。そして、周りの温熱環境とバランスをとりながら、伝導・対流・放射などの方法で、熱エネルギーを放出することで、体温を維持しています。体の中でつくった熱エネルギーと、放出する熱エネルギーの量が同じレベルであれば、「快適」と感じますが、そのバランスが崩れたときには、「暑い」と感じたり、「寒い」と感じたりするわけです。
 しかし、この「暑い」「寒い」の感覚には個人差があり、すべての人に快適な環境というのは、なかなか難しいようです。同じ温度でも、湿度の差で暑く感じたり、温度は高くても風があると暑く感じないこともあります。また、同じ人でも、その日の気分や体調、食事やスポーツの前か後かで左右されることがあります。たとえば、年齢や性別の違う家族が同居する場合、窓ガラスの選び方ひとつでも快適な環境づくりができます。


Q網が入っているガラスは何?

A窓ガラスにはいろいろな種類があります
当然それぞれのガラスにはそれぞれの特徴があり
その特徴を生かせる場所にガラスが入っていれば快適に毎日をすごすことが出来ます

例えば)

網入りガラスが入っている窓

「網入りガラス」が入っている窓はなぜ「網入りガラス」が入っているか知っていますか?
・理由の多くは「消防法」という法律により使用することが義務付けられているから網入りガラスが入っているのです
建物が防火地域だった場合、道路中止線隣地境界線から1階が3m、2階が5mにかかる窓には法律で防火対策の製品を使用しなくては行けないと義務付けられているのです
それは何故か?
万が一火災が起きてしまった場合、普通のガラスは火災による熱で割れてしまい崩れ落ちてしまいます。
そうなると火災の範囲がより広がり被害が大きくなってしまいます
網入りガラスはガラス自体は割れてしまいますが中に入っている網がガラスが崩れ落ちるのを防ぐ為火災が広がることを防いでくれるのです
消防法で認められているガラスは「網入りガラス(透明ガラス、型ガラス)」と「ファイアーテンパ」と呼ばれる網の入っていない特殊ガラスなどがあります。
ただし、線入りガラスは防火対象になりませんのでお気をつけ下さい
・それ以外の理由としては接触等による破損の際、中に入っている網のため比較的崩れ落ちるのを防いでくれます
その為普通のガラスより若干安全とも言えます
ただし、これはヒビが入った程度の話で大きく割れてしまえば普通のガラスと同じです

その他に網入りガラスを使用しているところで一番多い理由は防犯の為と答えられる方がいらっしゃいます
これは大きな間違いです
網入りガラスの網はただの針金です
針金ってくねくねやると結構簡単に切れますよねぇ
泥棒がガラスを割ってサッシの鍵を開けるのに網なんて気にしません
最近の警察の調査では泥棒は普通のガラスを割って侵入するより網入りガラスのほうが崩れ落ちない分安全?にガラス破りによる侵入がしやすいらしいといわれているくらいです

何もしていないのに網入りガラスがわれちゃった!

ガラス修理を依頼されて一番多く聞かれる破損理由です
そう、網入りガラスは自然に割れてしまいます
なぜか?
ガラスって硬いですよね
鉄ってあったまると伸びるでしょ、線路なんかいい例ですけど
鉄よりガラスのほうがあったまってやわらかくなるスピードが遅いんです
そこに原因があります
冬場など冷やされたガラスに太陽の光などがあたると中の鉄が膨張し始めます
まだ硬いガラスの中で先に鉄が膨張すると硬いガラスを押し広げることになりその広がりに耐えられなくなったガラスが「パシッ!」といって割れてしまうのです
構造上の問題のためメーカーの責任などではありません
この割れるタイミングや原因はさまざまで一概にこう言った時にこうすると割れると言いきれないのが現状です
1番多いのは中の網が結露などにより錆びて膨張を引き起こす錆び割れです
もちろん錆びないように最初の取付の際「防錆材」処理をしていますが年数がたつに連れ効き目が減少して行きます
あとは何か色の濃いものをガラスに貼っていたり、色の濃いカーテンがガラスに近かったり、室内側についている手摺が金属性で反射していた場合などさまさまな原因で割れてしまいます
こう言った理由を上げていくと一概に「何もしていない」とも言いきれませんよね

網入りガラスは値段が高い!

網入りガラスの値段は普通の網が入っていない透明のガラスや型ガラスと比べると2倍〜4倍してしまいます
これは製造上のコストが普通のガラスよりもかかることと厚みが6.8ミリある為厚み分の材料費が多くかかるためです
特に透明の網入りガラスはガラスに網を入れる理由から最初は型ガラスに近いくもりガラスで出来てきてそれを何度も何度も研磨して透明にしていくため製造コストがかかってしまうのです

そこで提案!

網入りガラスが割れてしまった場合
防火地域で使用が義務付けられている場合はあきらめて同じ網入りガラスに交換してください
ただし、ガラス工事業者に必ず防錆処理をしているか確認すること
防錆処理せずに交換されると錆びが早く熱割れを引き起こしやすくなります
また、カット面はクリアかどうか確認することが大切です
クリアカットでないと熱割れどころか衝撃にも弱くなり割れやすくなります
他にガラスの近くに色の濃いカーテンや反射しやすい手摺やものがないか確認しましょう
特に金属性の手摺が室内側についていると交換してもすぐに熱割れをおこします
透明の網入りガラスが割れた場合安くするには網入り型ガラス(不透明なほう)に交換したほうが安く済みます

防火地域でない場合は他のガラスに交換可能です
お勧めは強化ガラス
強化は普通のガラスにくらべて何倍も強度があり、割れても粒状になる為大きく怪我をせずに済みます
熱割れも網入りガラスのように起さなくなるので何もしないで割れたという事が無くなるはずです
そして網入りガラスより厚みが薄い為重さが軽くなり、金額も透明の網入りガラスと比べると安く済みます
ただし、防犯には逆効果でドライバーなどでこじ開けをされると粒上に割れる為泥棒も怪我無く侵入できてしまうのです
そういった場合は防犯ガラスをおすすめします
もっと安くするなら網が入っていない3mmや4mmの普通のガラスです
当然ぶつかれば割れますし割れ方も鋭利なため大きく怪我してしまいますので御注意下さい

Q
網戸のお掃除の仕方は?

A
せっかくの網戸にホコリがつまっていたり破れていたりしませんか?
たまにはお掃除とお手入れをしましょう。

■ 網戸を掃除する
・そうじ機で掃除する面の裏にダンボールや厚紙をあててあげるとよくホコリをとり簡単です。

■ 網戸を洗う
用意するもの (掃除用具:洗剤、スポンジ、雑巾、古新聞、あれば洗車用の毛が柔らかいブラシ)
(修理:セロハンテープ、潤滑油)
_1_ まず網戸を取りはずしましょう
ほとんどの網戸はプラスドライバーではずせます。
アジャスターや網戸のはずれ止め金具のついてない網戸は障子や襖と同じ要領で軽く上に持ち上げて外します。
このときに簡単に外れない場合はアジャスターや金具により、外れにくくなってる可能性がありますので、
網戸枠の上側を良く見てみましょう。網戸のアジャスターはメーカーやタイプによって異なりますが、
大体が表、裏、横にわかりやすく付いてます。
アジャスターがわかりましたらネジを軽く緩めて網戸を軽く上に持ち上げましょう。
あとでまた取り付けますので、アジャスターなどを上げ下げして調整の練習をしてみましょう。

※ネジや金物などは必ず無くさないよう気をつけましょう。
※横側には網戸の枠を固定している組立ビスがありますので間違えて緩めないようにしてください。
※固定式などは左右、下側に付いてることもあります。
※わからない場合は諦めましょう。
※アジャスターを緩めたが網戸が外れない方は網戸を動かしながら軽く上に上げて見ましょう。
 (年数が経った住宅などはサッシ枠が変形してる場合があります)
※高いところでの作業は下に歩行者がいないか十分注意してください。

_2_網戸を洗う
網戸が外れた方

・お庭やベランダで蛇口からホースで洗える場合は壁に横向きで立てかけてください。
 (縦置きだと上側洗う時に袖がビショビショになってしまうので・・(^^;) )
 用意ができたら水でネットを濡らしして、水で薄めた洗剤をよく泡立ててネットを軽く洗ってください。
 ※強く押しますと網戸のネットが緩む場合があります。
 裏表洗ってください。ついでに網戸の戸車も掃除しましょう。
 洗い終わりましたら、上側からネットに水をかけてよく洗剤を落として乾いた雑巾でふいて陰干ししましょう。
 金具やビス、戸車にミシン油やCRC5-56などの潤滑油を塗っときましょう。
 小さな穴や破れた箇所がありましたらセロハンテープを表裏から貼ってあげましょう。
 せっかくなのでサッシの枠などもキレイに掃除しましょう。

・あまり水をジャバジャバ使えない場合は、バケツで古新聞を水で十分濡らして網戸の裏側に貼ってから、
 水で薄めた洗剤をよく泡立ててネットを軽く洗ってください。※強く押しますと網戸のネットが緩む場合があります。
 裏表洗ってください。ついでに網戸の戸車も掃除しましょう。
 洗い終わりましたら、上側から雑巾で洗剤を落として乾いた雑巾でふいて陰干ししましょう。
 金具やビス、戸車にミシン油やCRC5-56などの潤滑油を塗っときましょう。
 小さな穴や破れた箇所がありましたらセロハンテープを表裏から貼ってあげましょう。
 せっかくなのでサッシの枠などもキレイに掃除しましょう。


  網戸が外れなかった方

・網戸が外せなかった場合は、バケツで古新聞を水で十分濡らして網戸の裏側に貼ってから、
 水で薄めた洗剤をよく泡立ててネットを軽く洗ってください。※強く押しますと網戸のネットが緩む場合があります。
 裏表洗ってください。ついでに網戸の戸車も掃除しましょう。
 洗い終わりましたら、上側から雑巾で洗剤を落として乾いた雑巾でふいて終了です。
 金具やビス、戸車にミシン油やCRC5-56などの潤滑油を塗っときましょう。
 小さな穴や破れた箇所がありましたらセロハンテープを表裏から貼ってあげましょう。
 せっかくなのでサッシの枠などもキレイに掃除しましょう。

※洗剤を使ってますので滑りやすいので、高いところでの作業は十分気をつけてください。
※水仕事をしてると手がふやけてきますので網戸の角などの尖ったところや切断面には十分気をつけてください。

_3_網戸を取り付ける
アジャスターや網戸のはずれ止め金具のついてない網戸は障子や襖と同じ要領で軽く上の差込にあわせて下側をあわせてください。
アジャスターや網戸のはずれ止め金具を元の位置に戻しましょう。
この時必ず左右に動かして途中で外れたり、引っかかることが無いように確認してください。
またこの時に網戸が傾いてたりして隙間ができてましたら建付け(戸車)調整してください。
戸車の場所はアジャスターと同じく、表裏横の下側、場合によっては枠の中で調整できます。

※網戸はサッシの形状や網戸の取付方法によって異なりますが、
 部屋から見て右側で網戸を使用されることをおすすめします。
 (網戸の枠とサッシの枠が重なりあうので横に隙間ができにくのです。)

※ネジや金物などは必ず無くさないよう気をつけましょう。
※高いところでの作業は下に歩行者がいないか十分注意してください。