シャコンヌ 第32号
2009年1月発行
発行:横須賀ギターアンサンブル
編集人:アンサンブル報委員会


◇◇ YGEに増員を! ◇◇
 昨年はYGEのメンバーの高齢化と共に、諸事情により休会される方が数人出ました。そのため合奏連盟のギターフェスティバルに出られず(一部には出せる曲がなかったという噂もありますが)、活動の幅が狭くなりました。
しかし昨年末に一人入会されましたので、この流れでYGEのメンバー増員を目指したいと思います。今年の抱負で語っている意欲的な方もいます。OB各位も協力の程よろしくお願いします。

◇◇ オクサマの苦手克服大作戦 (投稿)◇◇
 昨年、降って沸いたような大問題。我家の真ん前に大きなマンションが建つことになり、南向きで眺望の良い我家から、他所のマンションの壁を見ながら朝を迎えるストレス付きの我家となってしまいました。デブ妹などは東京では当たり前だから我慢せよと言うのですが、いやだ〜ここは田舎だ〜。と、他の住人と共に起こした反対運動も不発に終わり、意気消沈のオクサマに“じゃぁ真ん前の大きなマンションに引っ越したら?!”と能天気なセンセのご託宣。“よし、景色の良いマンションに引越すこととしよう!”と悩むのをやめることと相成りました。おいおいだいじょうぶか〜?
 しっか〜し、センセが考えるほど事は簡単ではなく、尽きぬ悩みが始まったのであります。関係者の(どういう?)皆さんのご意見をいただき、都合の良い情報だけを取り入れ、新たなローンの旅へ誘われることと決定いたしました。捨てるのが大の苦手なオクサマはこれから大量の荷物をどう扱ったらよいのか・・・この難問を克服できるか・・捨てろ〜!(←誰の声?)

◇◇ YGE新入会メンバー紹介 ◇◇
§杉原 良太さん(すぎはら りょうた、男性)
横須賀市東浦賀在住の会社員。ギター歴:6年。入会動機:ギターが好きだから。好きなギター曲/作曲家/演奏家:そのあくる日(ゲーラ)。ギター以外の好きな曲/作曲家/演奏家:-。ギター以外の趣味:ダーツ。好物:とうふ。嫌いなもの:夏の暑さ、まんいん電車。YGEに期待すること:(自分の)音楽センスの向上。YGEでやりたい曲:愛しの森、夢街道、ロータス・イーター。自己アピール:マイペース。今後のギター界について:-。コメント(なんでも):-。
→YGEに二人目の良太。ギター教室の生徒さんで、明治学院大のギター部OB、レッスン終了後も教室で練習して行くという、かなりのギターお宅系のようです。入会動機は岩井さんに勧誘されてだと思いますが・・・。

◇◇ あの人は今 ◇◇
◆ピンク(椎野みち子)さんより 「レッスン三昧」
学生時代に英語は学ぶ前に捨ててたので、今更ながら、必要を感じ英会話のレッスンを受け始めました。まだ挨拶さえもできない始末だけれど、一人旅を目指して、頑張っています。同時に、声楽も習い始め、オペラの一節などを歌っています。その内、弾き語りにチャレンジするかも?でも、オペラを一人で弾き語りは難しいから、誰かに伴奏をお願いした方が、いいかな〜?ジャズピアノも、まだ続けているし・・・自宅では、ついに「ギター&エレクトーン教室」の看板を掲げて営業開始しました。
さてさて・・・ギターステージの方は、バックインタウンでのライブも12月19日に満席で、無事終了・・・応援ありがとうございました♪次は、2009年5月17日に大倉山記念館で、6時半開場7時開演で、ソロコンサートをします。みなさま、ぜひ、いらして下さいね!入場料は、1000円で、チケットは発行しません・・・直接おいで下さい。
作曲の方も、年明けに「プリンセスピンクのお庭」VOL2が、ホマドリームから発売になる予定です。こちらも、よろしくお願いします。年末には、大阪にも遠征して暴れて来ます。
ピンクの暴走は、止まることを知らないかも?そう言えば、燃料にはニトロを搭載したのに、ブレーキは付け忘れてるかも?


■■活動予定
◎2009年3月29日(日)神奈川ギターフェスティバル(関内小ホール)。YGEは新曲で出演予定。
◎2009年5月17日(日)第58回石田ギター教室発表会(横須賀文化会館中ホール)YGE出演予定。他に独奏や重奏でも各メンバの出演あり。
◎2009年6月??日(日)第33回横須賀市民のつどい(横須賀文化会館大ホール)YGEは出演予定だが、山上理事から話がないため詳細は未定。
◎2009年11月3日(火、祭日)合奏連盟ギターフェスティバル(東京)YGE出演未定。昨年は人数が減ったため見合わせましたが、今年はどうなるでしょうか?
◎2009年??月??日(日)ギターフェスティバルin横須賀2009(横須賀文化会館中ホール)未定。

■■活動報告
◎2008年8月24日(日)暑気払い(衣笠、浜の母や)18時過ぎから開始。ここ数年は生麦のキリン・ビア・ビレッジに行っていましたが、今回は近場の穴場で行いました。大阪から坂本さんも参加。魚料理が美味しく、お酒もアルコールが大盛りでした。石田先生と店員とのビール銘柄会話はおもしろかったです。
◎2008年9月14日(日)第57回石田ギター教室発表会(横須賀文化会館中ホール)YGEはボッケリーニ(スパークス編):“ファンダンゴ”で出演。演奏内容はかなりひどかったです。他独奏で出演。
◎2008年11月9日(日)合奏連盟ギターフェスティバル(なかのZEROホール)YGEは出演予定でしたが、人数が減ったため見合わせました。石田先生はアンサンブルOZでディアンス指揮にて、ディアンスの新曲を世界初演しました。
◎2008年11月30日(日)ギターフェスティバルin横須賀2008(横須賀文化会館中ホール)YGEはボッケリーニ(スパークス編):“ファンダンゴ”、バッハ(スパークス編):“シンフォニア(カンタータNo.29=リュート組曲第4番よりプレリュート)”で出演。ボッケリーニは発表会での雪辱を果たした、と思います。他重奏での出演者もあり。
◎2008年12月28日(日)忘年会(石田ギター教室)。恒例になったオークションも開催され売上金8000円はYGEの収入へ(会計へではないですよ、鈴木くん)。ギター曲イントロ当ても行われ、割と好評?でした。初代コンマスの大塚さん、大阪転勤中の石川さん、YGE勧誘中の金沢さん(息子も)、定年後復帰予定の星野さん、等も参加し賑やかでした。帰りの衣笠駅では逆井さんが賑やか過ぎて、駅員にもお世話になり大変だったようです。
いんふぉめーしょん(+近況報告等)
◆YGE現役メンバー:キントン、菊池、逆井、岩井、山上、鈴木、熊川、杉原の8名です(星野隆資&まき子さん、鶴迫さん(2008夏までが延びて2009春までとのことです)は休会中)。新人が入り、人数を少し盛り返しました。
◆最近のYGEの練習曲は3月のフェスティバルのための曲が中心です。服部良一(平倉編):“東京ブギウギ”(笠置シヅ子、最近では松浦亜弥が歌った)、ポンセ(江部編):“スケルティーノ・メヒカーノ”。他に気分転換で呉田軽穂(平倉編):“赤いスイートピー”(松田聖子が歌った)もやっています。
◆石田先生&キントンさん:自宅マンションを買換えました。一生ローン返済のため、路頭に迷ってしまうかもしれません(お布施募集中)。引越しが3末のため日夜奮闘中。確定申告などもあるしー。(き)
◆菊池さん:たまには何か変わったことをやりたいなー。大曲を弾く、YGE合宿を企画する、地方演奏旅行を行う・・・。最近「3つのxxx」という曲をいくつか弾いています。なんで3つなのかな?物には3つの側面が、ソナタも3楽章、上中下、まとまりが良い、3つあれば少しはかっこが付く、などとつまらないことを考えています。
◆逆井さん:2009年の抱負「YGEメンバ増員を目指します。新メンバの勧誘、および旧メンバの復帰促進に努めます。 総務担当」
◆岩井さん:確か昨年年頭に「ピアニシモ岩井を目指します」と宣言…あれは夢だったのでしょうか。今年の目標は年賀状に記載致しました、どうぞ御覧下さい。
年賀状を見ていない方のためのサービスです→「今年も程よいさじ加減、そして程よくいい加減。今年の目標:人情は厚く、化粧は薄く」です。
◆山上さん:近況は秘密です。m(__)m  ◆鈴木さん:---
◆熊川さん:最近一人パートが多いため、石田先生にしごかれています。そのためテンポ感もアップ(き)。まじめすぎるかもしれませんが短歌を一つ書いて見ます。「喜びは 人に与える ものなりて 我が身けずりて 人を愛せよ」そうゆう人間になれればいいなと思いながら生活できたらと思っています。

■■編集後記
■神田さんの「ギターオーディション記」は予想外のボリュームのため、別に分けさせてもらいました。何事も継続は力なりの見本ですね。テクニシャンで、一時期YGEに在籍していました。神田ジョークでみんなを笑わせてくれたりもしました。編集部ではみなさんからの投稿をお待ちしています。ギター意外のテーマでも良いです。
■今年はアルベニスとタレガの没後100年、トゥリーナの没後60年、ロボスの没後50年です。クラシック界ではヘンデル没後250年、メンデルスゾーン生誕200年、ハイドン没後200年。等々、他にもたくさんあり、話題も色々出そうです。


◇◇ ギターオーデション記 ◇◇
ギターは中学生の時から始めました。当時NHKでギターを弾こうという番組もありギターブームでした。日本がようやく敗戦での痛手から立ち直り余裕が出てきた時でピアノはまだまだ高嶺の花でしたがギターは何とか手が出る気軽な楽器だったのかもしれません。母にせがんで町の楽器屋に行き店頭にあった2台のうち高い方を買ってもらいました。4500円くらいだったと思います。今にして思えば鳴らなくてひどい楽器でした。
高校に入って友達にギターの好きな人がいまして演奏会をやろうということになりました。文化祭でアルハンブラの思い出を体育館で弾きました。今から考えるといい度胸をしていたものだと微笑ましくなります。友達はそれぞれアストリアスと粉屋の踊りを弾いたのですが私のアルハンブラが一番好評でした(記憶は美化されます)。大学生のとき友達に進められて中川信孝先生につきました。カプリチョアラベ、ソルの魔笛などをさらいました。カプリチョアラベのメロディーのラがとってもいい、腕が泣いているといわれその気になって父にせがんで新しいギターを買ってもらいました。名古屋のヤマハ楽器で手工ギター10万円のもので選ぶのに3時間も粘った記憶があります。当時はアルバイトをして10万円は返そうと思っていましたが父があげると言ってくれたので返せないままになっています。そのギターは今でもあります。コンクールにも出ましたが予選7位で本選には進めませんでした。その後も続けていればよかったのですが就職したのちは先生にもつかず一人で楽しんでいました。このことが後年悩みの原因となったのだと思います。
石田先生についたのは9年くらい前だと思います。これにも裏話があって、神奈川県ギター協会の委員長をされている石田先生なら間違いないであろうと思い(大変失礼なことを申し上げております。ご容赦ください。)、中年のサラリーマンなんですがギターを習いたいのですが、と電話したところ音楽には年齢は関係ないですとのことで早速衣笠へ駆けつけました。石田先生には基本に戻って教えていただきとても感謝しています。石田先生は基本ができていないとくずしようがないとよくおっしゃっていますがその通りだとこのごろ思うようになりました。
東京のオーデションは先生の薦めで数年前から受けていました。4年くらい前に予選は通過したのですが本選では止まってしまい審査外でした。曲は椿姫でした。次の年は、カプリチョアラベでしたがこれも本選止まりでした。くさっていたところ審査員の西本悦子先生が神田さんは今年が一番よかったと言っていたと言われ、またその気になって練習を再開しました。オーデションは落ちてはくさりまた心を入れなおして練習の連続でした。
今年のオーデションは7月13日(日)小田急線代々木上原駅から3分のけやきホールで開催されました。10時半集合、予選は1時から課題曲はフェレールのタンゴ、自由曲は3分以内、本選は3時30分開始 自由曲7分以上10分以内となっていました。今回は審査によれば予選は満点だったそうです。予選の課題曲は思い切り弾きました。高音のミやレは会場の奥隅々まで響き渡れと思っていました。一方、自由曲ポンセのメキシコ民謡は和音の不明瞭なところがあり、どうかなと思っていましたが本選に進むことができました。本選はくじ引きで一番最後の出番で控え室はだんだん人がいなくなって寂しくなるし普段より結果的に練習時間が長くなって弾く時には指がガジガジになっていました。本選自由曲南のソナチネではスケールの小さい演奏でやっと弾き切ったという感じですれすれの合格だったと思います。6時過ぎから代々木上原駅近くのお店で開かれた打ち上げの席で西本悦子先生が、よく最後まで弾けたわねとおっしゃっていましたがはらはらどきどきの演奏だったのでしょう。朝9時過ぎに家を出て帰宅したのが夜の10時半でした。帰ってからわかったのですが両肩がとってもこっていました。こんなに肩がこったのは生まれて初めてでした。1日中とっても緊張していたのだと思います。
私は、音楽はパッションだと思っています。どんなにうまく弾けていても情熱のない演奏は音楽とはいえない。これの思い込みすぎがはしょった、余韻を感じさせない、楽しめさせてくれない演奏になっていたのだと思います。最近は少し外から自分の演奏を見ることができるようになった気がします。
好きな番組は音楽探偵事務所アマデウスです。世の中にはまだまだ知らない素敵な曲がたくさんあるんだなあといつも感心して見ています。あのラフマニノフは交響曲1番では不評でノイローゼになってしまったが、ピアノ協奏曲2番はその失意の中から生まれたとか、ラプソディ・イン・ブルーの生まれた生い立ちとかオーボエが4オクターブもでるとかとても為になります。
現在の私たちはほんとうに幸せだと思います。数々の作曲家が残してくれたすばらしい曲をいくらでも聞くことができるし、ギターも習えるし楽譜も容易に手に入ります。もうすぐ年末年始休みに入ります。いまさらっているドン・ペレス・フレイレ(タンゴ)、南のソナチネ、それから祈りと踊り、アンダルーサ、マリエッタ、バリオスのワルツ3番、4番、最後のトレモロなどなど弾きこみたい曲が次から次へと浮かんできます。少し欲張りすぎですか。
最後になってしまいましたがいつも遠くからあたたかく見守って支えてくれた方たちに感謝しつつキーボードを後にしたいと思います。
(2008年12月24日作 GFP主催第6回ギターオーデション合格 神田 大介)。