(インドネシア紀行)  古都ソロを訪ねる

 

多くの外国人にとって、インドネシアのジャワ島といえば、何といっても中部ジャワに

存在するボロブドール遺跡が最も有名である。通常ジョクジャカルタから出かける。

それは、世界最大かつ最古の巨大な石造の仏教遺跡である。八世紀の建造物といわれるが、

発見されたのは近代である。

このジョクジャカルタと並んで、中部ジャワの古都がソロである。ジョクジャカルタの陰

に隠れた存在だが、古い歴史があり、昔の王朝にまつわる二つの宮殿の見学や、旧い街並

みを散策しながら往時の宮廷文化に触れるもよし。更に、インドネシアの特産品とも言う

べきバテイック(ろうけつ染めの繊維品)の著名な産地のひとつであり、上等品は今も

家内工業的な手作りである。そんな製造現場を見学できるのも面白い。 

もうひとつ、日本人にとって興味があるのは、ブンガワン・ソロの歌ではないかと思う。

インドネシアの歌はと問えば、ブンガワン・ソロ(Bungawan Solo)と大抵の日本人は

答える。グサンという人の作だが、確かに南国ムードの心なごむ歌である。 ソロ市の

はずれを流れている川で、乾期は雨量が少ないが、雨期ともなると屋根の高さくらいの

大河になってしばしば氾濫する。乾期に訪れると、見上げる程の大木の梢にゴミが引っ

かかって残っているのが散見される。

久し振りにどんな具合か訪問した。川のほとりの公園でメロデイを口ずさみながら、

写真を撮りました。ついでに、簡単な楽譜も添付します(日本語作詞は松田トシ)。