2014.10.31(金)
皆さま、お元気でしょうか。
最近、ご無沙汰して、大変申し訳ありませんでした。

一時のどん底、(体調的に)からすっかりと回復して、今は、ラン・筋トレをするほどまで、回復しています。

突貫さん、奥多摩渓谷駅伝はやらないのかな?

多摩湖駅伝は、やるぜよ!! もちろん、吾輩も走りますから・・・

吾輩の近況報告でもないのですが、介護タクシを開業して1年少々、新規利用の方も120名をを越え、確実に広がりを感じています。

久々に、書き込みをしているのは、実は、地元の情報誌に、今の吾輩の高齢者に対する応援を含めた、論文(えっへん!!)を出しましたので、一応、皆さまにも、ケロヨン、やっているな・・・と思っていただけたらいいなと、掲載をすることにしました。

まずは、ぼちぼちですけど。

千葉県柏市松葉町の地域情報誌 ビーコム原稿

タイトル    松葉町地域における豊かな介護ライフを目指して

プロローグ

沖縄のある島では、認知症と言われるの方の徘徊は無いそうです。
そこでは、認知症と言われる方の散歩の姿があり、その後を見守りの島の人々が付いていかれる姿だけだそうです。
お金では解決しない、別の方法で豊かな老後を楽しく、ストレス無く地域の人々の力で何か実現できないか、考えたいと思いました。

はじめに

私は、松葉町に30年以上住み、長く公務員生活を送ってきましたが、昨年3月末に定年退職いたしました。
昨年7月より、地元でこれまでの経験とケアマネジャーの知識を活かして社会貢献をしたいと考えて、介護タクシーを開業し、1年が過ぎました。
通勤していた頃は地元のことは分かりませんでしたが、徐々にではありますが、見えてきた部分もあります。
そして、日常的に高齢者、とりわけ要介護者と言われる方々と接していて、この松葉町における豊かな介護ライフを如何にして目指して行ったらいいのだろうかと、自分なりに考えていきたいと思うようになりました。
私自身、あまり人付き合いが得意ではありませんが、だからこそ、物まねではない、松葉町モデルの介護ライフをこれから考えていきたいと思います。

介護認定を申請するまでが大変

これまで、自立して生活をされてきた方が、突然、あるいは徐々にでも伝え歩行なり、杖歩行になり、以前と同様の生活ができなくなった時に車いすでの生活をお考えになります。
往々に、介護認定を受ける直前までは、何とか自力で生活をされますが、いよいよ困難な状況になった時に、初めて行政などの相談機関に連絡が入るようです。
核家族中心の現在の世の中で、どこからも、誰の助けもないと言う状況の中にある人々にとって、この介護認定申請をするまでが、どれほど大変か、思い知らされます。

介護現場の声

あるケアマネジャーのお話でしたが、高齢のご夫婦の場合など、できるならば、自宅にホームヘルパーとは言え他人が入ってほしくないとヘルパーの派遣を嫌がる方々がいるそうです。
そうかと言って、ご自分たちで今の生活を快適に過ごす体力や気力が不足している方も多くいらっしゃるのも現状です。
また、一般的に男性はデイサービスの利用は好きではないようです。私自身を考えても、出来れば自宅にいて好きな映画などを見ながら1日のんびりと過ごしたいし、今更、デイサービスでもあるまいと思うでしょう。

現状は

ほとんどの方が、急病や転倒などのアクシデントから、入院対応となり、そのリハビリも含めて、介護認定申請をされて、退院と同時に介護サービスをお受けになる方が多いです。これは、ある意味、仕方がないところではありますが、問題は、介護サービスをお受けになられる方々の希望に沿ったものになっているのかどうかでしょう。

選択肢は自由に

例えば、デイサービスを例にします。現在、松葉町周辺では多くのデイサービスの施設が乱立しています。
この1.2年において、一挙に増えた印象があります。これらのデイサービスの施設においても、それぞれの施設の特徴を生かした様々なありようがあるようです。
特徴的なのが、日常的に外出の機会があるか、ないかが大きな鍵となります。何故なら、一般的には誰でも外の空気に触れたいと思いますが、厳しい介護施設の人員の中では、とても外出同行して介護業務をする余裕のないところもあります。
現状では、このようにデイサービス一つを取っても、他との比較が困難であり、ほとんどはケアマネージャーの助言などを受け入れて、通所されていると思われます。

では、どうするのか


地域の介護情報発信の中心は、地域包括支援センターです。この地域では、市立病院の裏のハミング内と柏の葉キャンバス駅近くにあります。残念ながら、このセンターは役所と同様に基本的に申請主義ですから、申し出があれば動きますが、それ以外には動くことはありません。というよりは、個人情報もあり、勝手には動けないというのが実情のようです。この壁を如何に乗り越えるのか、これからの第一の課題と言えるでしょう。

足元から、はじめよう

この松葉町周辺は、介護施設や病院も多く、高齢者も含めて、生活するには、快適な地域と言えるでしょう。
しかし、この地域に住んで、日々介護サービスを受けている方々にとって、本当に申し分の無い地域なのか、改めて考えてみる必要があります。
市役所の職員や介護職の専門家の皆さんに全てを委ねるのではなく、私たち自身が住みよい、そして、高齢者にとって住みよい地域を目指し、そのために知恵を色々と出し合うことが必要です。
介護保険制度を充分に活用しつつ、同時に過剰な出費を抑える、そしてお金に頼らない、地域の人々の力による、豊かな介護ライフを実現していくにはどうしたらいいか、これからじっくりと検証していきたいと思います。

介護タクシーじんじん
ケアマネジャー
田中識章