コペンハーゲン・ベルゲン・フィヨルド

  コペンハーゲン

 SASのエアバス340は定時16:15に着陸しました。コペンハーゲン空港は床が木で出来ており、北欧に来たという実感を持たされます。デンマーク国鉄(DSB)の駅に直結しています。切符を買い、ホームの下りると対向式の反対ホーム に列車が入ってきました。

ClassER,EMU-4(IR4) 中距離電車                                                高速列車X2000  

                  

 北欧の電車と言えば、直ぐこの顔を鉄道ファンは思い浮かべます。分割・併合が容易にできるのが特徴なようですが、マウンテンゴリラのボスのようなこの顔はどうも頂けません。これを見て、ビデオカメラがショックを受けズームが 効かなくなりました。空港駅はスエーデンのマルモ、ストックホルムに向かう幹線上にあり、高速列車X2000も来ました。この列車はSJ(スエーデン国鉄)の車両のようで、正面にそのシンボルマークがついています。空港駅で、直ぐ、北欧をイメージさせる2つの車にお目にかかることが出来ました。列車は約20分間隔で 運転されており、コペンハーゲン中央駅には13分で到着です。

 コペンハーゲンには1泊だけです。翌26日の午前に一寸見ておこうという魂胆です。コペンハーゲンと言えば人魚姫の像、これだけは見流せないと思いましたが、中央駅から3.5kmあります。タクシーを奮発しました。

 

             人魚姫の像                              人魚姫の像(クローズアップ)

                         

小さな湾に沿った公園の岸にあります。対岸には工場があり、一寸、殺風景のところです。拡大してみるとこの像は意外に艶かしく、度々、被害に会うのもそのせいかもしれません。像と肩を組んで、記念写真を撮ろうとした観光客が海に落ちそうになりました。不埒なことをしてはいけません。

 

 スロッツホルメン                         クリスチャンスボー城

 

 コペンハーゲン発祥の城郭の島、スロッツホルメンとその中心のクリスチャンスボー城です。街は厳しい建築規制があるようで、北欧の古都の雰囲気を保っているようです。しかし、小雨が降っていたこともあり、街は一寸、活気が無いように見受けられました。半日の滞在では分かりませんが!

 

 

 コペンハーゲン中央駅                       駅内部

 

コペンハーゲン中央駅です。街とは雰囲気が合っていますが、何か古城のようです。ヨーロッパに多い終端駅ではなく、橋上駅です。駅の中も左右に細長く、屋根の木組みが木で独特の趣があります。

 

 新型近郊列車 ClassSA EMU-8                      旧型近郊列車 ClassMU/MM EMU-4

 

発着する列車は近郊電車では広幅低床新型車を多く見かけましたが、旧型も少しおりました。例のマウンテンゴリラはInterCity、中距離などの電車、気動車でたくさん見かけました。DSBご自慢の車両のようですが、北欧の他の国にはいませんでしたので安心しました。再び、このゴリラに乗り、空港に向かいましたが、もう見たくないと思いますので、ご覧に入れません。

 

ベルゲン

 

飛行機で1時間余り、ノルウエー第2の都市で、フィヨルド地区のゲートウエーのベルゲンに到着です。雨が多く、3日に2日は雨が降るとのことですのが、この日は快晴です。人魚 姫の像に失礼なことをせず、拝んできたのが良かったのかもしれません。早速、フロイエン山にケーブルカーで登りました。

 

フロイエン山よりのベルゲンの街

 

複雑なフィヨルドに囲まれたベルゲンの街の素晴らしい鳥瞰です。折から、夏にはよく訪れるという豪華クルーズ船が出てゆきます。

 

ブリッケンの町並み                           ブリッケンの木造の家

 

ベルゲンでの見ものはブリッケンの古い木造家屋が並んでいる街です。13〜16世紀に建てられたハンザ商人の倉庫、住居などで、幾度かの火災の度に立て替えられ世界文化遺産に登録されているものだそうです。港に沿って立てられていますが、良く見ると、傾いている家が多く、写真ではよく分かりませんが、5度以上傾いていると思われる家 もあり、路地に入って見るとよく分かります。なんだ、昔の不良建築ではないかと言わないで下さい。ピサの斜塔と同じく、傾いているところがいいのかもしれません。

 

 NSBベルゲン駅                              Class.BM69D 69651 近郊電車

 

   Class.BM69B 69023 近郊電車                              Class.El18 18 2244 牽引ベルゲンーオスロ急行列車

 

 ホテルはいつも駅前か、近くに取ります。ベルゲンのホテルは駅の真横。空いた時間に何時でも駅に行き、列車を見ることが出来ます。ベルゲン駅は大きくは無いが石作りの堂々とした本屋があり、ホームにはガラス張りのドームがあり、明るく、清潔感があります。近距離は電車で運転されていますが、2枚窓の正面にはナンバーが大書されています。ゴリラではなくて良かったのですが、なんとなく、ごつい感じです。オスロ行き急行は 最新の電気機関車CLassEl18で牽引されています。

                         

フィヨルド-Norway in a nutshell

 

 27日は最も一般的なソグネフィヨルドの観光です。世界最長のソグネフィヨルドを見るのは、ベルゲンから急行船に乗り、外海からソグネフィヨルドに入り、フロムに達し、そこから、フロム鉄道、ベルゲン鉄道でベルゲンに戻るコースと「Norway in a nutshell」という周遊コースがありました。

 

Norway in a nutshell

 

この周遊コースが最も人気があるようで、その周遊切符を買いました。ベルゲンからはノルウエー国鉄(NSB)ベルゲン線でヴォスまで行きます。

 

フロム鉄道Class.El17牽引ミュルダール行列車                                        グドヴァンゲン行路線バス

 

 8:40ミュールダール行はフロム鉄道の車両で運転されていました。ヴォスまで行き、接続している路線バスに乗り換えます。このバスでソグネフィヨルドの支流?の終端の グドヴァンゲン迄行きます。40分程でスタルハイム到着。ここにホテルがあり、15分程休憩します。ホテルの裏の庭からフィヨルドに繋がる氷河に削られた急峻な谷を眼下に見下ろせます。

 

スタルハイムホテルから見下ろす氷喰谷                       ヘアピンカーブ1

 

 ヘアピンカーブ2                                 ヘアピンカーブ4

 

大型バスは スタルハイムからはスパンの極端に短いヘアピンカーブを滝を見ながら下り、谷まで、急激に下ります。いろは坂などの比ではなく、スリル満点です。このカーブと入り組んだ 山と谷がくるみの皮の内側に似ているので、このコースをnutshellと名づけたのかもしれません。いずれにしても、このコースのハイライトです。30分程で、ソグネフィヨルドの支流ナエロイフィヨルドの始まる グドヴァンゲンに到着。接続のフェリーに直ぐ乗船です。

 

 ナエロイフィヨルド                               アーランズフィヨルド

 

 フィヨルド沿いの小さな村                         フロムに到着のフェリー

 

ソグネフィヨルド本流?には入らず、アーランズフィヨルドに入りフロムに向かいました。このコースは言わばソグネフィヨルドの最深部のみを巡るようです。両岸は山が屹立していますが、少しでも平らなところがあれば、小さな村があります。そこで、羊の放牧などしているようです。このような厳しい場所で生活しているノルウエー人の努力は大変なものがあると察しられます。

 当日は風も無く穏やかなフィヨルドを途中の村に寄りながら2時間でフロムに到着です。船着場の直ぐ横が駅です。

フロム駅の旧型客車1                               フロム駅の旧型客車2

 

 フロム駅には鉄道博物館があるとのことでしたが、このようなクラシックな客車がありました。しかし、これはレストランに使っているもののようで、博物館は別の小さな建物でした。

 

フロム駅の列車                                   勾配を下るフロム行列車

 

フロム鉄道客車車内                           急峻な崖に取り付いている線路

 

ヒョウーズ滝                             幸運にも岩間から現われた赤いドレスの美女

 

ミュルダールに到着したClass.EL17 2229牽引のフロム鉄道列車               ベルゲン行きNSB急行601列車 Ckass.EL18 2244

 

愈々有名なフロム鉄道に乗ります。NHKBSの「世界の山岳鉄道」でも放映され、ツアー旅行の目玉になっているようです。フィヨルドの岸のフロムから標高866mのNSBベルゲン線ミュルダール駅まで、20.2km、標高差863.5mを最急勾配55パーミルで55分かけて登ります。標準軌(1435mm)の粘着鉄道では世界一と言っています。スイスのベルニナ線は粘着鉄道で100パーミルありますので、これを念頭に標準軌と限っていますが、箱根登山鉄道(最急勾配80パーミル、軌間1435mm)の存在には気づいていないようです。でも、スイッチバックも無く、本線規格に近いようですので、本線規格の標準軌と考えて、許しましょうか?

 Class.El17,Bo-Bo、出力3,000kW、の電気機関車が両端に連結され、7両の客車を押し上げています。フロムから川沿いに登るため、フィヨルドを見ることは出来ず、意外に平凡な車窓です。でも、急峻な崖に張り付くようにして延びる線路を見ると寒冷の地での建設の苦労が偲ばれます。この鉄道の最大の見所はヒョウーズ滝で水量が多く、見物の為、ホームに降りると水しぶきが掛かります。列車が滝見物の為、停車すると妙なる音楽が響き 、 岩かげから、赤いドレスを着た女性が現われました。運がよければなどとガイドブックにありましたが、これはフロム鉄道のヤラセですね!でもここまでして、観光客を誘致するとは立派です。沿線のパノラマ図も入り、日本語の説明もあるパンフレットも用意されており、観光客サービスが行き届いております。鉄道ファンとしては、精悍な顔のClass.El17がダークグリーンの客車を引いている列車が一寸好ましいと思います。 フロム鉄道は私鉄ですがNSBの関連会社とのことで、この機関車もNSBと同じ物のようです。

 ミュルダールでは10分待ち合わせで、オスロ発ベルゲン行急行601列車に接続しています。このコースは今回廻った逆廻りで行く人が多いようでしたが、フロム鉄道は登る列車に乗りたかったので、このようにしましたがスタルハイムの下りはスリルがあり、正解でした。

 明日28日はNSBベルゲン線に乗ります。

 少し長くなりましたので、ページを変えてお話を続けましょう。



 

 


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