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● 勝利號走る! 2008

 かつて、サトウキビ鉄道が旅客営業をおこなっていた時代がありました。当時使われていた気動車が今は観光糖廠となった烏樹林糖廠に動態保存されております、それが勝利號です。2001年12月30日、私は烏樹林糖廠を訪問いたしました。その際に幸運にも観光列車として元気に活躍している勝利號の姿に出会うことが出来ました。そのときの様子は幣サイト『台湾写真館 烏樹林糖廠 勝利号』に掲載させていただきました。勝利号はその後すぐに観光列車の運用から離脱、展示用としてそっと静かにお客様を出迎えておりました。
 「またいつかは乗りたいなあ・・・、あのヘロヘロ線路の上をユラユラ走る姿に会いたいなあ・・・」、漠然と願いつつ、漫然と日々が過ぎていきました。
 ある日、台湾の鉄道ファンのサイトを眺めていたところ、勝利號が元気に動いている姿が映っておりました。事情を調べたところどうやらチャーター可能とのこと、しかし、チャーターの手順が整っているわけではなく、交渉や事前の打合せ等多くの準備が必要でした。当初自力での交渉を試みましたが、言語の壁に阻まれあえなく挫折。最終的に台湾の友人に仲介をお願いすることとなりました。日本のファンからも次々と参加表明があり、2008年12月30日、勝利號のチャーターが実現いたしました。 当日の様子はイソウロウの大家である花東線迷さんのサイト「台湾」烏樹林糖廠 勝利號にイソウロウに楽しく詳細に記載されております。是非こちらもご訪問いただきたくお願い申し上げます。
 このページでは当日撮影した勝利號の動画をご紹介させていただきます。かつて地方交通の一翼を担っていた勝利號、現役当時の雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
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【1】 フォトラン停車後の出発

 写真撮影の為に勝利號は何もない駅間で一旦停車いたしました。約5分ほど停車した後烏樹林駅へ向けて発車するところからビデオは始まります。

20081230_wushulin_01.wmv へのリンク

2.64MB 1分09秒のファイルです。

3.52MB 1分43秒のファイルです。

【2】 烏樹林ストレートを行く勝利號

 地平線の彼方からゆっくりとやってくる勝利號。沿線の皆様の生活を載せて街から街へ・・・30年前は台湾でも日常的に見られた光景でしょう。

20081230_wushulin_02.wmv へのリンク

5.36MB 3分38秒のファイルです。

【3】 烏樹林糖廠展望ビデオ 勝利號編

 一部の区間、最前席で前方を撮影させていただきました(そのとき勝利號を撮影されていた方、私が写っちゃって申し訳ありません)。 車体とエンジンの振動、きしみ音、鐵路のジョイント音、そしてガイドさんの説明も高らかには勝利號は烏樹林駅目指してゆっくりと走ります。
 圧縮率を高めたので画質が落ちてしまいましたが車内の雰囲気をお楽しみいただければと思います。

20081230_wushulin_03.wmv へのリンク

1949年12月、勝利號は日立製作所で製造されました。
今年で還暦60歳。
いつまでもいつまでもこの烏樹林糖廠で活躍してくれることを願っております。

2009年5月5日 記