螺旋の七人

登 場 人 物

 

西脇(にしわき) (つかさ)

主人公。内向的性格で、誰とも喋らない。図書館の常連でB級映画マニアだという一面を持つ。化け物に襲われているところを、スパイラルの1人、インテグラル(古河仁)に助けられて、そのままスパイラルに参加する。武器は持ち前の射撃能力で、BB弾に護法をかけたガスガンで戦う。通称「バックファイア」。二年生。

 

古河(ふるかわ) (ひとし)

スパイラルのリーダー。人一倍派手でケレンミのある男。説教くさいがその熱い人格は多くの人をひきつける。一直線だが時としてそれが裏目に出ることも。人並みはずれた運動神経に加え、化け物を体内に宿らせない特殊体質のため、スパイラルには不可欠の存在となる。学ランからロングコートのように変形する「ヴァリアブルスーツ」を自在に操り、敵を倒す。通称「インテグラル」

 

天現寺(てんげんじ) (さとる)

スパイラルのメンバー。「最強」を求めて柔道、空手、合気道、八極拳など手当たり次第武芸に身を染める格闘技マニア。部員の殆どいない柔道部の主将でもある。仁とは一年の頃から知り合い、その格闘センスを買われてスパイラルに参加。使えない雑学ばかり良く知っている読書家という一面も持つ。悪巧みが大好きだが、結構いい奴。アーマーのように変形する「ヴァリアブルスーツ」を身に着け、敵と戦う。通称「アサルト」

 

島津(しまづ) 尚志(ひさし)

スパイラルのメンバー。いつも図書館で本ばかり読んでいる、おっとりとした性格。周囲にあまり入り込まず、傍観している事が多いが、押さえる所はきっちりと押さえている。実家が栃木にある寺で、怨霊や魑魅魍魎に関する知識が豊富である。筆を使って物に呪をかけることができる。この特殊能力から、スカウト。スパイラルの主力兵器はすべて尚志が護法をかけている。戦闘に於いてはバックアップにまわる。通称「スクリプト」

 

佐渡(さど) (たけし)

スパイラルのメンバー。パソコンゲームのとあるジャンルに異常な執着を見せる。しかしそのおかげで優れたリファレンス能力を持つ。慇懃でキザーな奴だがその恰幅のいい外見とのギャップでなかなか憎めない奴である。ギャグはあまりヒットしない。尚志と同様に図書館常連だったためついでに参加。こういうミッションが大好きである。悟とは良い漫才仲間である。情報面でスパイラルを支える。通称「データ」。

 

(はなぶさ) 祐介(ゆうすけ)

スパイラルのメンバー。普段はアーケードゲームをこよなく愛するただのおたく。一見軽そうに見えるが、その裏では結構苦労している奴。メンバーの中ではワリと達観していて、大人っぽいところがある。常人にはない「第六感」のようなものが鋭く、化け物の位置を本能的に割り出す事ができる。この能力のおかげで事件に巻き込まれ、スパイラルにスカウトされる。通称「スキャナー」

 

鳥羽(とば) リコ(りこ)

スパイラルの紅一点。剣道少女。化け物に襲われそうになったときに立ち向かったその度量を買われ、スカウトされる。実はインテリで図書室常連。クラスにいるよりも図書室か道場で過ごすことが多い。男子勢と違ってアニメやパソコンにはあまり詳しくないが、特撮やロボットアニメなどが実は守備範囲だったりする。剣道の腕が立つので、仁、悟ると共に前衛に立つことが多い。護法の書かれた札を木刀に巻きつけることで、実体のない「化け物」を斬る事ができる。通称「ブレイド」

 

以上七人がスパイラル7。

 

杉村(すぎむら) 綾乃(あやの)

螺旋高校図書室の司書を務める独身28歳。やたら元気がいい。しかしそれは表の顔で、実は螺旋高校に起こる人智を越えた事件を解決するための組織「スパイラル」の指令官である。優れた人心掌握力を持って、問題児ばかりの図書館常連=スパイラル7を束ねている姐御。その正体は、螺旋高校を創設した「巻島グループ」から直接派遣されてきた内務処理担当のエキスパートである。理事長・巻島源二、校長・大和久常則についで、じつは螺旋二高のナンバー3。