前作のあらすじ

 

殺し屋、樋口シンジは神谷マコトと組んで数々の依頼をこなしてきた。報酬が、半身不随の妹の手術代として貯まった時にギルドを抜けたいとボスの入江に頼む。しかしその願いは許されるはずもなく、樋口は妹を殺され、組織から離反する。追っ手の殺し屋を倒し、入江に迫らんとする樋口だったが、そこにパートナーであった神谷マコトが立ち塞がる。大激戦の末神谷を倒した樋口は、ついに入江のもとへと走る(終り)

 

 

前作と今作の間に起きた出来事

 

入江のいるギルド本部に向った樋口だったが、神谷との戦いで負傷していたので本部の殺し屋(ザコ)と入江に返り討ちにされ、トドメを刺されそうになったところをなんとか脱出、死にかけていたところを闇医者に手術してもらい、一命を取り留める。しかしその際、樋口は左腕を改造されてしまう。

一方入江は、樋口の離反騒ぎを利用し組織を撹乱し、それに乗じて組織乗っ取りを図ろうとするも断念(要するに樋口が予想以上に暴れたためクーデターは実行できずじまい)、めちゃくちゃになったギルドの精鋭部隊サイクロナスの立て直しと、樋口抹殺の計画を進めていた。しかし樋口は姿を隠しなかなかシッポを出さない。

しかし一年後、ギルド内で樋口を追っていた殺し屋達が次々と倒される。樋口がついに動き出したのだった。これにより入江率いるギルドと樋口の戦いは激烈になる兆候を見せ始める…

 

 

組織周辺について

 

ナシーラ生命科学研究所

科学により人間を神に近づけることを理念に人間の進化を研究し、人の手で人を進化させようとしている。世界中の権力者をスポンサーに、傘下に多数の企業を抱え込んでおり、研究の成果の一部を医療や薬品として売り出し利益を得ている。

 

富士浪化学

日本で最大手のケミカル系複合企業体。ナシーラ研究所の傘下企業で、ナシーラの研究結果をもとに、裏で人体改造、肉体強化の研究実験を繰り返している。また、独自に某国の軍部と癒着し、人体改造を兵器として利用しようと企んでいる。

 

「組織」

富士浪化学の財源や政治的操作など、裏の仕事全てを管理・運営するための組織。日本の裏社会と密接に通じている事はもちろん、富士浪化学をバックに政治、経済などあらゆる方面で権力を持つ。

 

「施設」(孤児院)

表向きは孤児院だが、その実、身寄りの無い子供を引き取り闇から闇へと実験台や暗殺者に仕立て上げるための施設である。(ガンスリの社会福祉公社の凶悪バージョン)

 

ギルド

「組織」お抱えの私設軍隊のようなもの(忍者のイメージ)。組織の行う業務上で武力が必要になった場合に備え、常に精鋭を揃えている。現在はある程度まで実用度の上がった肉体改造をその構成員に施し、強化人間集団になっている。その中でさらに精鋭で組まれた部隊がサイクロナスである。

 

注:今回の物語では、ナシーラ・富士浪・「施設」は、ほとんど関ってこないので、「こういう設定がある」程度に心にとめておくくらいで結構です。