本のスネイプ先生のセリフを抜き出します。
表の章やページは日本語版のものです。
英語は引用文の後にページ数を括弧内に示しています。
抜けているセリフがあったり、誤字脱字がありましたら、ご一報いただけると助かります。
(11/18 抜けている部分補足しました。それ以前にご覧になった方、間違いが何箇所かありますのでご注意ください)
3巻
(日本語版はハードカバーから、英語はUK版ペーパーバックの『大』サイズから引用しています)
章 | ページ | 引用 | ひとこと |
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7 | p.162 | 「座りたまえ、さあ」 'Settle down, settle down,'(p.94) |
Settle downには「静かにしなさい」という意味もあるけれど気楽に(iidly)言ったいうことで「さあさあ座りなさい」というニュアンスになるのでしょうか。 |
p.163 | 「ウィーズリー、マルフォイの根を切ってやりたまえ」 'Weasley, cut up Malfoy's roots for him,'(p.94) |
淡々と、しかし有無を言わせない感じ(笑) |
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「ウィーズリー、君の根とマルフォイのとを取り替えたまえ」 'Change roots with Malfoy, Weasley.'(p.95) |
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「いますぐだ」 'Now,'(p.95) |
スネイプ先生の'Now'が好きです。 | ||
p.164 | 「ポッター、マルフォイの無花果をむいてあげたまえ」 'Potter, you can skin Malfoy's Shrivelfig.'(p.95) |
日本語の「むいてあげたまえ」という言い回しががどうも気になる(笑) | |
p.165 | 「オレンジ色か。ロングボトム」 'Orange, Longbottom,'(p.96) |
単語の羅列も好きです。 | |
「オレンジ色。君、教えていただきたいものだが、君の分厚い頭蓋骨を突き抜けて入っていくものがあるのかね?我輩ははっきり言ったはずだ。ネズミの脾臓は一つでいいと。聞こえなかったのか?ヒルの汁はほんの少しでいいと、明確に申し上げたつもりだが?ロングボトム、いったい我輩はどうすれば君に理解していただけるのかな?」 'Orange. Tell me, boy, does anything penetrate that thick skull of yours? Didn't you hear me say, quite clearly, that only one rat spleen was needed? Didn't I state plainly that a dash of leech juice would suffice?What do I have to do to make you understand, Longbottom?'(p.96) |
「君」と訳されているところ、boyだったのですね。なんかかわいい。 最後の一文にスネイプ先生の教師としての嘆きを感じます。 |
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p.166 | 「君にでしゃばるよう頼んだ覚えはないがね、ミス・グレンジャー」 'I don't remember asking you to show off, Miss Granger.'(p.96) |
show off…見せびらかす、目立ちたがる | |
「ロングボトム、このクラスの最後に、この薬を君のヒキガエルに数滴飲ませて、どうなるか見てみることにする。そうすれば、たぶん君もまともにやろうという気になるだろう」 'Longbottom, at the end of this lesson we will feed a few drops of this potion to your toad and see what happens. Perhaps that will encourage you to do it property.'(p.96) |
飲ませるにfeed(えさを与える)が使われてる! | ||
p.168 | 「材料はもう全部加えたはずだ。この薬は服用する前に煮込まねばならぬ。グツグツ煮えている間、あと片付けをしておけ。あとで、ロングボトムの薬を試すことにする……」 'You should have finished adding your ingredients by now. This potion needs to stew before it can be drunk; clear away while it simmers and then we'll test Longbottom's ... '(p.97) |
「煮込む」はシチューのstewなのですね。 | |
「諸君、ここに集まりたまえ」 'Everyone gather round,'(p.97) |
こんなこと言われたら、真っ先に駆けつけます。 | ||
p.169 | 「ロングボトムのヒキガエルがどうなるか、よく見たまえ。なんとか『縮み薬』が出来上がっていれば、ヒキガエルはおたまじゃくしになる。もし、造り方をまちがえていれば――我輩はまちがいなくこっちの方だと思うが――ヒキガエルは毒にやられるはずだ」 'and watch what happens to Longbottom's toad. If he has managed to produce a Shrinking Solution, it wrong, his toad is likely to be poisoned.'(p.97) |
poisonには毒殺するという意味の動詞もあるのですね。 | |
「グリフィンドール、五点減点」 'Five points from Gryffindor,'(p.98) |
これぞ、スネイプ先生! | ||
「手伝うなと言ったはずだ、ミス・グレンジャー。授業終了」 'I told you not to help him, Miss Granger. Class dismissed.'(p.98) |
反論を受け付けずに授業終了。 | ||
p.174 | 「ルーピン、開けておいてくれ。我輩、できれば見たくないのでね」 'Leave it open, Lupin. I'd rather not witness this,'(p.100) |
この時見たくなかったのは、見苦しい授業風景なのか、それとも… | |
「ルーピン、たぶん誰も君に忠告していないと思うが、このクラスにはネビル・ロングボトムがいる。この子には難しい課題を与えないようご忠告申し上げておこう。ミス・グレンジャーが耳元でヒソヒソ指図を与えるなら別だがね」 'Possibly no one's warned you, Lupin, but this class contains Neville Longbottom. I would advise you not to entrust him with anything difficult. Not unless Miss Granger is hissing instructions in his esr.'(p.100) |
ネビルへの配慮と考えたいところです。 | ||
8 | p.204 | 「それは結構」 'Fascinating,'(p.117) |
fascinating…魅惑的な、うっとりさせる、すごくおもしろい 皮肉が効いてますね。 |
p.205 | 「ルーピン、すぐ飲みたまえ」 'You should drink that directly, Lupin.'(p.117~118) |
shouldがあるので、すぐ飲んだ方が良い、というアドバイス的ニュアンス? | |
「一鍋分を煎じた」 'I made an entire cauldronful,'(p.118) |
大鍋いっぱい作った、ということでしょうか。 | ||
「もっと必要とあらば」 'If you need more.'(p.118) |
一文が短いです。簡潔… | ||
「礼には及ばん」 'Not at all'(p.118) |
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9 | p.215 | 「校長ですか?」 'Headmaster?'(p.124) |
語尾に「?」がついているのは、暗い部屋だから? |
「四階は隈なく捜しました。ヤツはおりません。さらにフィルチが地下牢を捜しましたが、そこにも何もなしです」 'The whole of the third floor has been searched. He's not there. And Filch has done the dungeons; nothing there, either.'(p.124) |
イギリスでは1階がgrand floor で2階がfirst floor、3階がsecond floor で4階がthird floor。 | ||
「すべて捜しましたが……」 'All searched ... '(p.124) |
続く言葉を探しているよう。 | ||
「校長、ヤツがどうやって入ったか、何か思い当たることがおありですか?」 'Have you any theory as to how he got in, Professor?'(p124) |
本題に向けての導入という感じがします。 | ||
p.216 | 「校長、先日の我々の会話を覚えておいででしょうな。たしか―あー一学期の始まった時の?」 'You remember the conversation we had, Headmaster, just before - ah - the start of term?'(p.124) |
スネイプ先生、結構言葉を選んで言っているように見えます。いつも簡潔に要点を話すスネイプ先生もさすがにこの内容は言いにくいのでしょうか。 | |
「どうも――内部の者の手引きなしには、ブラックが本校に入るのは――ほとんど不可能かと。我輩は、しかとご忠告申し上げました。校長が任命を――」 'It seems - almost impossible - that Black could have entered the school without inside help. I did express my concerns when you appointed -'(p.124) |
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p.221 | 「授業は十分前に始まったぞ、ポッター。であるからグリフィンドールは十点減点とする。座れ」 'This lesson began ten minutes ago, Potter, so I think we'll make it ten points from Gryffindor. Sit down.'(p.127) |
makeの扱いがよくわからない… | |
「今日は気分が悪く、教えられないとのことだ」 'He says he is feeling too ill to teach today'(p.127) |
スネイプ先生は教師生活の中でこういうことはなかったのか気になります。 | ||
「座れと言ったはずだが?」 'I believe I told you to sit down?'(p.127) |
英語でのニュアンスが今一つわかりません。 | ||
p.222 | 「命に別状はない」 'Nothing life-threatening,'(p.128) |
life-threatening …命を危うくする | |
「グリフィンドール、さらに五点減点。もう一度我輩に『座れ』と言わせたら、五十点減点する」 'Five more points from Gryffindor, and if I have to ask you to sit down again, it will be fifty.'(p.128) |
警告するところが素敵♪ | ||
「ポッターが邪魔をする前に話していたことであるが、ルーピン先生はこれまでどのような内容を教えたのか、まったく記録を残していないからして――」 'As I was saying before Potter interrupted, Professor Lupin has not left any record of the topics you have covered so far −'(p.128) |
スネイプ先生は誰が代理で来てもわかるような記録を残しているのでしょうか。 | ||
「だまれ」 'Be quiet,'(p.128) |
ハーマイオニーに言っています。 Silence!に比べると、若干マイルド? |
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「教えてくれと言ったわけではない。我輩はただルーピン先生のだらしなさを指摘しただけである」 'I did not ask for information. I was merely commenting on Professor Lupin's lack of organisation.'(p128) |
このあたり“嫌な先生”丸出しです。 | ||
「点の甘いことよ。ルーピンは諸君に対して著しく厳しさに欠ける――赤帽鬼や水魔など、一年坊主でもできることだろう。我々が今日学ぶのは――」 'You are easily satisfied. Lupin is hardly over-taxing you‐I would expect first-years to be able to deal with Red Caps and Grindylows. Today we shall discuss − '(p.128) |
点が甘い、というのは、ハーマイオニーのルーピンに対する評価を指しているのですね。君たちは簡単に満足している、と。、同時にルーピンも厳しさに欠ける、と非難しています。 | ||
「――人狼である」 '−werewolves,'(p.128) |
微妙な間がなんとも言えません。ずいぶん勿体つけてますね(笑) | ||
p.223 | 「ミス・グレンジャー」 'Miss Granger.'(P.128) |
恐ろしく静かに言っています。怖ーい! | |
「この授業は我輩が教えているのであり、君ではないはずだが。その我輩が、諸君に三九四ページをめくるようにと言っているのだ」 'I was under the impression that I was taking this lesson, not you. And I am telling you all to turn to page three hundred and ninety-four.'(P.128) |
ハーマイオニーは地雷を踏んでしまったようです。 | ||
「全員!いますぐだ!」 'All of you! Now!'(p.128) |
叫び始めました。 | ||
「人狼と真の狼とをどうやって見分けるか、わかるものはいるか?」 'Which of you can tell me how we distinguish between the werewolf and the true wolf?'(p.128) |
君たちの中の誰か説明できるか?と確かに聞いています。 | ||
「誰かいるか?」 'Anyone?'(p.128) |
既にハーマイオニーが手を挙げた後のセリフです。 | ||
「すると、何かね。ルーピン先生は諸君に、基本的な両者の区別さえまだ教えていないと――」 'Are you telling me that Professor Lupin hasn't even taught you the basic distinction between −'(p.128~129) |
ハーマイオニーに言わせたくない気持ちもわかりますが、手を挙げている人がいる状況での言葉には見えないです(笑) | ||
「だまれ!」 'Silence!'(p129) |
パーバティに言っています。 Silenceは無音にしろ、という意味合いがあるようで、さっきより求める静かさが上がっている、ということでしょうか。 |
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p.223 ~224 |
「さて、さて、さて、三年生にもなって、人狼に出会っても見分けもつかない生徒にお目にかかろうとは、我輩は考えてもみなかった。諸君の学習がどんなに遅れているか、ダンブルドア校長にしっかりお伝えしておこう」 'Well, well, well, I never thought I'd meet a third-year class who wouldn't even recognise a werewolf when they saw one. I shall make a point of informing Professor Dumbledore how very behind you all are ...'(p129) |
これから習う場所、教科書の最後のページですから知らなくて当然のようにも見えますが、生徒たちを人狼の先生に託す以上、最初に教えるべきだと考えるスネイプ先生、ごもっともだと思います。 | |
p.224 | 「勝手にしゃしゃり出てきたのはこれで二度目だ。ミス・グレンジャー」 'That is the second time you have spoken out of turn, Miss Granger,'(p129) |
この状況で発言するハーマイオニー、勇気があるというか空気が読めないというか。 | |
「鼻持ちならない知ったかぶりで、グリフィンドールからさらに五点減点する」 'Five more points from Gryffindor for being an insufferable know-it-all-'(p129) |
know-it-all…知ったかぶりをする人、物知り屋 人のことを指す言葉だったのですね。 |
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「処罰だ。ウィーズリー」 'Detention, Weasley,'(p129) |
ハリーに対してはよく聞く言葉ですが。 | ||
「さらに、我輩の教え方を君が批判するのが、再び我輩の耳に入った暁には、君は非常に後悔することになるだろう」 'And if I ever hear you criticise the way I teach a class again, you will be very sorry indeed.'(p129) |
押さえつけてますね〜 | ||
p.225 | 「実にへたな説明だ……これはまちがいだ。河童はむしろ蒙古によく見られる……ルーピン先生はこれで十点満点中八点も?我輩なら三点もやれん……」 'Very poorly explained ... that is incorrect, the Kappa is more commonly found in Mongolia ... Professor Lupin gave this eight out of ten? I wouldn't have give it three ...'(p129) |
「河童はむしろ蒙古によく見られる」という生徒のノートに対するコメントなら理解できるのですが、『幻の動物とその生息地』の河童の欄のハーマイオニーの「スネイプもこの本、読んでないわ」の落書きを見ると、やっぱりスネイプ先生の間違いなのでしょう(泣) | |
「各自レポートを書き、我輩に提出するよう。人狼の見分け方と殺し方についてだ。羊皮紙二牧、月曜の朝までに提出したまえ。このクラスは、そろそろ誰かが締めてかからねばならん。ウィーズリー、残りたまえ。処罰の仕方を決めねばならん」 'You will each write an essay, to be handed in to me, on the ways you recognise and kill werewolves. I want two rolls of parchment on the subject, and I want them by Monday morning. It is time somebody took this class in hand. Weasley, stay behind, we need to arrange your detention.'(p129) |
この授業、金曜日に行われて(クィディッチの試合のある土曜の前日)、レポートは月曜の朝までの提出なのですね。、結局月曜の朝までに提出した生徒はいないようです。(書いちゃったと言ったハーマイオニーは提出したかもしれませんが)ルーピン先生が授業で「書かなくてよろしい」と言ったのは、月曜の午後でした。 | ||
11 | p.298 | 「はい、校長」 |
ルーピン先生に薬を作ってくれたかどうかダンブルドアに問われて答えた言葉。 |