本のスネイプ先生のセリフを抜き出します。
表の章やページは日本語版のものです。
英語は引用文の後にページ数を括弧内に示しています。

抜けているセリフがあったり、誤字脱字がありましたら、ご一報いただけると助かります。

 
1巻
(日本語版はハードカバーから、英語はUK版ペーパーバックの『大』サイズから引用しています) 

ページ 引用 ひとこと
8 202 ああ、さよう」
'Ah, yes,'(p.101)
記念すべきスネイプ先生の第一声!
ハリー・ポッター。われらが新しい――スターだね」
'Harry Potter, Our new - celebrity.'(p.101)
日本語ではスターと訳されましたが、「セレブ」って言ってたんですね
203 「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ」
'You are here to learn the subtle science and exact art of potion-making,'(p.102)
subtle→微妙な、繊細で神秘的な
「このクラスでは杖を振り回すようなバカげたことはやらん。そこで、これでも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。フツフツと沸く大釜、ゆらゆらと立ち昇る湯気、人の血管の中をはいめぐる液体の繊細な力、心を惑わせ、感覚を狂わせる魔力……諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえふたをする方法である――ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君がまだましであればの話だが」
'As there is little foolish wand-waving here, many of you will hardly believe this is magic. I don't expect you will really understand the beauty of the softly  simmering cauldron with its shimmering fumes, the delicate power of liquids that creep through human veins, bewitching the mind, ensnaring the senses ... I can teach you how to bottle fame, brew glory, even stopper death - if you aren't as big a bunch of dunderheads as I usually have to teach.'(p.102)
Pottermoreでも1位に選ばれた名セリフ。
私も、詩的に熱く魔法薬を語るこの言葉が大好きです。
「ポッター!」
'Potter!'(p.102)
いきなり呼び捨て。
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」
'What would I get if I added powdered root of asphodel to an infusion of wormwood?' (p.102)
アスフォデル(ユリ科)、ニガヨモギ(キク科)、どちらも実在します。
204 「チッ、チッ、チッ―有名なだけではどうにもならんらしい」
'Tut, tut, - fame clearly isn't everything.'(p.102)
「チッ、チッ、チッ」も'Tut, tut,'もかわいい〜
「ポッター、もう一つ聞こう。ベゾアール石を見つけてこいといわれたら、どこを探すかね?」
'Let's try again. Potter, where would you look if I told you to find me a bezoar?'(p.102)
'Let's try again'って、先生らしくてすごくかっこいい!
「クラスに来る前に教科書を開いて見ようとは思わなかったわけだな、ポッター、え?」
'Thought you wouldn't open a book before coming, eh, Potter?'(p.102)
eh,Potter?って、嫌味な感じ〜(^^;
「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね?」
'What is the difference, Potter, between monkshood and wolfsbane?'(p.103)
What is the difference between A and B?という文章、よく英会話で言わされます。
205 「座りなさい」
'Sit down,'(p.103)
ハーマイオニーに言った言葉。
「教えてやろう、ポッター。アスフォデルとニガヨモギを合わせると、眠り薬となる。あまりに強力なため、『生ける屍の水薬』と言われている。ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石で、たいていの薬に対する解毒剤となる。モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で、別名をアコナイトとも言うが、とりかぶとのことだ。どうだ?諸君、なぜ今のを全部ノートに書きとらんのだ?」
'For your information, Potter, asphodel and wormwood make a sleeping potion so powerful it is known as the Draught of Living Death. A bezoar is a stone taken from the stomach of a goat and it will save you from most poisons. As for monkshood and wolfsbane, they are the same plant, which also goes by the name of aconite. Well? Why aren't you all copying that down?'(p.103)
解毒剤と訳されていますが、ここで使われているのは、antidoteではなく、It will save you from most poisons.という表現。
毒を中和する目的ではなく、毒から救うことを説いているんです。スネイプ先生、素敵!
「ポッター、君の無礼な態度で、グリフィンドールは一点減点」
'And a point will be taken from Gryffindor house for your cheek, Potter.'(p.103)
初減点。1点というところが奥ゆかしいです。
206 「バカ者!」
'Idiot boy!'(p.103)
酷い言い方かと心配したけれど、英会話の先生によれば、言ってはいけない言葉、というほどではないみたい。
「おおかた、大鍋を火から降ろさないうちに、山嵐の針を入れたんだな?」
'I suppose you added the porcupine quills before taking the cauldron off the fire?'(p.103)
quillは羽根ペンの意味もありますが、ここではporcupine(ヤマアラシ)の針のこと。1年生最初の授業で火を使うのはハードル高いな。
「医務室へ連れていきなさい」
'Take him up to the hospital wing,'(p.103)
吐き出すように言ってます(泣)
「君、ポッター、針を入れてはいけないとなぜ言わなかった?彼が間違えば、自分の方がよく見えると考えたな?グリフィンドールはもう一点減点」
'You - Potter - why didn't you tell him not to add the quills? Thought he'd make you look good if he got it wrong, did you? That's another point you've lost for Gryffindor.'(p.104)
面白い理屈です。
何が何でも減点したいんですね。
11 265 「ポッター、そこに持っているのは何かね?」
'What's that you've got there, Potter?'(p.134)
have got でhaveの意味。
「図書館の本は校外に持ち出してはならん。よこしなさい。グリフィンドールは五点減点」
'Library books are not to be taken outside the school,'
'Give it to me. Five points from Gryffindor.' (p.134)
日本語では一つのセリフですが、英語では二つ。
267 「いまいましいヤツだ。三つの頭に同時に注意するなんてできるか?」
'Blasted thing,' 'How are you supposed to keep your eyes on all three heads at once?' (p.134)
スネイプ先生が悪態ついてる〜
ポッター!
'POTTER!' (p.135)
太文字だったり大文字だったり、怒鳴ってるのですね。
「出て行け、失せろ!」
'GET OUT! OUT!' (p.135)
取り乱した感じ(涙)
12 286 ウィーズリー!
'WEASLEY!'(p.144)
「ウィーズリー!」と怒鳴るのも珍しい。
「そうだとしても、喧嘩はホグワーツの校則違反だろう、ハグリッド。ウィーズリー、グリフィンドールは五点減点。これだけですんでありがたいと思いたまえ。さあ諸君、行きなさい」
'Be that as it may, fighting is against Hogwarts rules, Hagrid,' 'Five points from Gryffindor, Weasley, and be grateful it isn't more. Move along, all of you'(p.144)
ホグワーツの校則で喧嘩はダメ? 
自分も散々喧嘩したでしょうに(笑)
302 「閲覧禁止の棚?それならまだ遠くまでいくまい。捕まえられる」
'The Restricted Section? Well, they can' be far, we'll catch them.'(p.152)
このセリフを言ったのは、みぞの鏡のあった部屋んの近くです。
13 329 「このことは二人だけの問題にしようと思いましてね」
'Oh, I thought we'd keep this private,'(p.165)
氷のような声で言ってます。訳されてないけれど、'Oh'って言ってたのですね。
「生徒諸君に『賢者の石』のことを知られてはまずいのでね」
'Students aren't supposed to know about the Philosopher's Stone, after all.'(p.165)
こうして抜き出してみるとbe supposed to〜をよく使ってるみたい。
「あのハグリッドの野獣をどう出し抜くか、もうわかったのかね」
'Have you found out how to get past that beast of Hagrid's yet?'(p.166)
なんでofと'sが同居してるんだろう?
「クィレル、私を敵に回したくなかったら」
'You don't want me as your enemy, Quirrell,'(p.166)
クィレルがヴォルデモートを後頭部につけてることまでは知らなかったのでしょうか?
330 「私が何をいいたいか、よくわかっているはずだ」
'You know perfectly well what I mean.'(p.166)
「……あなたの怪しげなまやかしについて聞かせていただきましょうか」
'- your little bit of hocus pocus. I'm waiting.'(p.166)
hocus pocusって可愛い言葉♪
「いいでしょう」
'Very well,'(p.166)
なんか怖い。
「それでは、近々、またお話をすることになりますな。もう一度よく考えて、どちらに忠誠を尽くすのか決めておいていただきましょう」
'We'll have another little chat soon, when you've had time to think things over and decided where your loyalties lie.'(p.166)
この時の「お話する」はchatが使われていたのか!気楽なおしゃべりといった風なところが皮肉っぽくて良いです。
16 393 「やあ、こんにちは」
'Good afternoon,'(p.195)
名台詞も実は平凡。
「諸君、こんな日は室内にいるもんじゃない」
'You shouldn't be inside on a day like this,'(p.195)
良い子はお外で遊びなさい。
394 「もっと慎重に願いたいものですな。こんなふうにウロウロしているところを人が見たら、何か企んでいるように見えますぞ。グリフィンドールとしては、これ以上減点される余裕はないはずだろう?」
'You want to be more careful,''Hanging around like this, people will think you're up to something. And Gryffindor really can't afford to lose any more points, can they?'(p.195)
be up to somethingで何か企んでいる、という意味。
「ポッター、警告しておく。これ以上夜中にうろついているのを見かけたら、我輩が自ら君を対抗処分にするぞ。さあもう行きたまえ」
'Be warned, Potter - any more night-time wanderings and I will personally make sure you are expelled. Good day to you.'(p.195)
'Good day to you'は、見送りの時に「行ってらっしゃい」的に使われる言葉でもあるようですが、ただ追い払うのではなく「良い一日でありますように」という意味を含むところが好き。


戻る
トップページに戻る