30章

葬儀の前に何人かの生徒は親に連れ帰らされてしまいました。無理もないと思います。
マダムマクシームが空飛ぶ馬車で登場する場面を読みながら、ふと、今この時スネイプ先生は何をしているだろうと唐突に思いました。

ハリー・ジニー・ロン・ハーマイオニーはいつも一緒のようです。
新聞を読んでいたハーマイオニーが、逃亡中のスネイプ先生は見つかっていないと言っています。見つかった時にどんなことが起こるかと考えるのは辛いです。
完全に裏切り者です。本当にそうなのか、今は考える事もできません。

ハーマイオニーによってスネイプ先生のお母さんが誰だか明かされました。明らかにスネイプ先生っぽい雰囲気を持った女の子だとは思っていましたが。
おお、純血だと思っていたけど、お父さんはマグルだったのか。でも、ローリングさんがインタビューでスネイプはデスイーターになれたから純血、と言っていたような。
確かに本人はプリンスの家系を重視していたでしょうけど。

今までの考察に書いたことが恥ずかしくなってきました。特に両親について書いてしまって、まさか6巻の最終章で両親について語られていたとは…
それほど逸脱した内容ではなかったとは思いますが。

ハリーが語るように、スネイプ先生はヴォルデモートとそっくりなのでしょうか。
今、根拠を示すことはできないけれど、私はこの二人は同じではないと思います。
なので、同じ結末は迎えないと思います。そうであって欲しいです。

葬儀に参列した人の中には騎士団のメンバーもいました。トンクスの髪は元のピンクになっていました。ルーピンの手を握っているようです。幸せなのでしょう。良かった。

あの晩、DAのメンバーでただ二人駆けつけたというネビルとルーナ。いつもコインを確認していた二人に私は熱い思いがこみ上げてきました。DAの会合を楽しみにしていたのでしょうか、いざという時のためでしょうか。いずれにしても二人の人柄が伝わりました。

参列者の中には本当に彼の死を悼んでいるのかわからない人もいましたが、ありとあらゆる人、ケンタウロス、水中人の参列に、あらためて人望の厚さを思いました。
そして、人々の悲しみの原因を作ったのがスネイプ先生だと思うとやり切れません。一つ一つの描写が胸に突き刺さりました。

葬儀の後、ジニーに別れを持ち出すハリー。結局ジニーはそれを受け入れたのかどうかよくわかりませんでした(汗) お互いを大切に思う気持ちはわかりましたが。
また、ロンとハーマイオニーにも決意を語るハリー。学校が再開しても戻ってこないつもりのようです。
Horcruxを探し出してヴォルデモートを倒す。そして途中でスネイプ先生に会ったら…
きっと会うでしょうね。7巻が恐ろしいです。最終的にスネイプ先生がどういう行動をとろうとも、彼にとっても私にとっても明るい結末は待っていないように思います。

ロンもハーマイオニーも一緒に行くと言っています。そうなるのでしょうか。7巻ではホグワーツを離れた舞台で活躍してくれることでしょう。
どうかこの3人に明るい未来が訪れますように。
スネイプ先生にも心休まる時が訪れますように。

2006.2.19

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