7巻29章

29章

ネビルから聞くホグワーツの様子は、もはやホグワーツではありませんでした。
スネイプ先生はこの暴力と混乱に満ちた学校の様子を、心の奥底ではどう思っているのだろうと思いました。本意でないことを祈りました。

トンネルの先は見たこともない部屋で、でもホグワーツの中のどこかということで、まず必要の部屋を疑ったら、正解でした。しかし、私はあの隠し物をした必要の部屋が相変わらず気になっていました。別バージョンの必要の部屋は同時に存在することはできないのでしょうか。
そこに集まっていたのはダンブルドア軍団で、各寮の旗の中にスリザリンのものはありませんでした。ローリングさん、徹底的にスリザリンを除け者にするつもりでしょうか。入学式の日に入学者の約1/4を悪の象徴として篩い分けて排除するなんてことしないですよね？きっとスリザリン生だってホグワーツの一員として最終的には心を一つにしていくのだと信じようと思いました。

コインの召集で、ルーナやジニーだけでなくホグワーツを去った年齢の人々まで集いました。チョウ・チャンまで！
協力を申し出るネビル他ダンブルドア軍団の人々に、ホークラックスのことは告げられないハリー。ダンブルドアの言葉に縛られている感じがします。ホークラックスの説明無しで協力を求めようとのロンの提案は至極もっともだと思いました。

レイブンクローゆかりの品については、やはりレイブンクロー生が頼りになります。
談話室までハリーを連れて行くのは、言い出したチョウではなく、ジニーの命令（？）でルーナになったのが微笑ましいです。そりゃマントの中に二人きり、というのは、ジニーだって穏やかではいられないでしょうけど、どうも緊迫感が足りないような・・・

レイブンクローの寮の様子が明らかになりました！こうなると、ハッフルパフの様子も気になります。しかし、入室は、グリフィンドールやスリザリンと違ってパスワード制ではなく、謎かけになっているのですね。答えられれば誰だって入れてしまうのでは？？

レイブンクロー像の台座に登ったハリーが、王冠の文字を読み上げた後、何が起こったのかすぐには飲み込めませんでした。後ろにいたのは、アレクト・カローで、まさに腕の闇の印に指を押し当てているところでした！ええっ！これからハリーはレイブンクローの王冠を探し当てると期待していたのに、もう見つかってしまったとは！

2007.11.24

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