28章

ホグズミードに着いた瞬間にハリー達はまたしてもピンチに見舞われました!
読んでいる方も、本当に息つく暇もありません。
姿くらましもできないようだし、パトローナスを出さざるを得ない状況だし。
そして、またしても切り抜けました。というか救ってもらいました。
アバーフォースが、パトローナスを出そうとした時、一瞬あの雌鹿かと落胆しましたが、違いました。雌鹿はスネイプ先生のパトローナスであって欲しいので。
まだ希望をつなぐことはできましたが、ドビーを送ったのは、アバーフォースだとわかりました(ちょっと残念)。そうか、鏡はここにあったのか。てっきり、ダンブルドアに肖像画の前にスネイプ先生が置いているのだと思っていました。夢を見すぎました。

助けてくれたアバーフォースの言葉は意外でした。同じ体験をしているのに、ダンブルドアとはまるで言うことが違い、兄弟間の価値観の相違を知らされました。
ダンブルドアの考えるようなgreater goodとは違うかもしれませんが、私の中でも兄弟間の意見の相違と同じような葛藤がしばしばあり、この部分で少し立ち止まってしまいました。私自身は、アバーフォース寄りかもしれないです。

ここで、ダンブルドアの過去がまた一つ明らかになり、畳み掛けるようにアバーフォースにダンブルドアの言葉に従うことの無意味さを説かれても、ハリーの心は変わりませんでした。きっとあのドビーのお墓を掘っている時に、本当の意味で自分自身の選択をしたのでしょう。ダンブルドアが正しい人だから、ではなく、自分で決めたから、心が定まったのだと思いました。

あの洞窟の中の水盆の薬を飲んで出た言葉は、てっきりスネイプ先生とハリーのことだと思っていました。なるほど、ハリーの言うように妹と弟を表すようにも見えます。
が、まだ最後のページを読むまでは、可能性として残しておきたいです。

ハリーの決心に揺らぎの無いことを確認したアバーフォースは、手を貸してくれるようです。絵から近づいてくる人物は・・・
またしても予想と違いました。
ここは、不在だったアリアナと一緒に描かれていた人物が戻って来たのだと思って見ていました。アリアナの兄、つまりダンブルドアが描かれていて、ホグワーツの肖像画から戻って来たのだと思って、それはもう期待して読みました。
なんと、ネビル本人が出きました。一体これは?

2007.11.21

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