25章

ハリー、自分の決断に迷っているようです。そうなると、また物語の進行がゆっくりになってきた印象で、私も余計なことを考えてしまいがちでした。
前章最後に出てきたスネイプ先生が気がかりでなりません。
ドビーを寄越したのがダンブルドアかどうかハリー達は議論しますが、私はスネイプ先生に思えて仕方ないです。
もし、スネイプ先生がハリーを助けているのであれば、ヴォルデモートにお辞儀をしてマントを翻して去っていく前章のスネイプ先生の気持ちを、色々想像したくなってきます。が、それは読み終わるまでやめておこうと自分に言い聞かせているところです。

グリップフックは、グリンゴッツ侵入の手助けをするかわりに、剣を求めてきました。
これは難しい選択だと思って興味深く読み進めました。ロンの狡い発言も意外でしたが、ハリーの方法もハーマイオニー同様納得できませんでした。約束を違えるつもりはないでしょうが、非常に不安にさせられる成り行きです。

ルーピンが突然やってきました!どんな緊急事態かと身構える一方で、もしかして生まれた?とも思っていたら、後者でした。
ルーピン、とっても幸せそう!良かったよー!
こんなに取り乱すほどお父さんに喜ばれて、生まれた赤ちゃんも幸せです。
妊娠がわかったときの、ルーピンの落ち込みようは、生まれてくる赤ちゃんを不幸せにするかと思ったけど、良かった良かった、望まれて生まれて。
そして、ハリーがゴッドファーザー!ハリー、なんとしても生きのびなければ。
ルーピンは本当に嬉しそうで何よりです。しかも若く見えて。いつも、実際の歳より老けて見られがちだったけど。
でも、ここでルーピンの同級生達を思い出してしまいました。
16年以上前に、一人息子を残して死んでしまったジェームズとリリー。
おそらく独身のまま死んでしまったシリウスとピーター。
そして未来があるのかないのかわからないスネイプ先生(泣)
またまた妄想に走りかけて、なんとか思いとどまります。早く続きを読まなくては。

ビルの言葉は、先の不安を一層強めるものでした。ハリー自身も不安に思っているようで、怖いです。
ところで、UK子ども版の表紙、金銀財宝を前に必死の様子の三人と、誰か小さい人の手が描かれていました。私は読む前、ドビーの手だと思って見ていました。
読み始めてすぐ、クリーチャーの手か!と思い直しましたが、ドビーの登場に、やっぱりドビーだと考え直しました。そしてその死によってすぐまたクリーチャーだと考え直したのですが、これはゴブリンの手だとこの章で確信しました(また違ったりして)

2007.11.10

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