22章

前の章の最後で疑問に思ったことが、そのまま説明されていました。やっぱり、ハーマイオニーは機転の利く子です!

ハリーはDeathly Hallowsの存在を信じたようです。というより、ホークラックスのことを忘れるほど執着し始めたようです。
いつも思うのですが、ハリーは一つの考えに囚われると周りが見えなくなるようで、何度も同じ事を繰り返しているなあ、と思ってしまいました。
そして、ハーマイオニーとロンは、ハリーに賛同しかねるようで、再び、ぎくしゃくした空気が流れています。
そんなふうに3人の気持ちが同じ方向を向いていない時は、読むスピードも落ちます。この雰囲気を打ち破るのは、今回は何だろう?と思っていたら、ラジオでした。

ラジオから聞こえてきた懐かしのリー・ジョーダンの声に、私までも元気を貰い、キングスリーの落ち着いた声に、私も安心させられます。
そして、ルーピン!気まずい別れ方をした彼でしたが、やっぱりハリーを支えてくれています。ちゃんとアドバイスまでしてくれて。3巻のイメージのルーピンだったので、嬉しくなりました。また、そのアドバイスが、今のハリーのDeathly Hallowsへの執着を後押しするようなもので、まるで読者である私が「ハリーったら、また周りが見えなくなってるよ」と思っていることまで見通しているようで、そのタイミングの良さに驚きます。
それにしても、Romulusというコードネームが出てきた時、ルーピンに関係ある人かな?と思ったものの、ルーピン本人のことは疑いもしませんでした。なかなかおちゃめなコードネームだと思いました。

コードネームといえば、フレッド(多分)が希望の名前を主張するところも可笑しかったです。確かにRodent(げっ歯類の動物)よりRapier(細身の剣)の方が、切れ者っぽい。でも、みんなRで始まるのは、何か意味でもあるのでしょうか。
フレッドの言葉はやっぱりユーモアがあって、和みます。
そして、出た!スネイプ先生のフルネームが!
と思ったら、なんだかひどい例えに使われていてがっくりです。やっぱり、スネイプ先生はシャンプー嫌いだと認識されているのでしょうか(泣)

ラジオに励まされ、3人うまくやっていくだろうとの期待は、意外な形で裏切られました。
ハリーがうっかり口にしたタブーで、たちまち居所を知られたようです。

2007.10.28

戻る