17章
ハリー達の前に現れた老婦人の不思議さに、多少警戒はしましたが、高齢ゆえの奇妙さだと解釈し期待が高まりました。 ロケットの反応も、ロケット自身の怯えだと思い、いよいよ剣が手に入るのか?と思ったら、そう簡単ではありませんでした。というより、これはまずい! 何が起こっているのかよくわからないまま読み進め、事の重大さに気づいて驚きました。蛇がでてきてからでさえ、まだ私はバチルダの仕掛けか何かだと思っていました。 都合よく解釈しすぎでした。ハリーの訪れを予期して待ち続けた敵の術中に陥ったというわけですね。 ハーマイオニーもダメージを受け、絶体絶命だと思いました。どう切り抜けたのかよくわからないまま、ヴォルデモートの記憶と思われるものが示され、混乱します。 ペンシーブとも開心術とも違うヴォルデモート自身の視点の場面に、ハリーはどうなったのか、ハリーとヴォルデモートは一体化してしまったのか、と訝りました。 ジェームズの最期はだいたい思っていた通りでしたが、リリーを即座に攻撃せず警告しているところがなんとも不思議です。以前1巻で、おまえの母親は死ぬ必要がなかったと言っていたことも頭を掠めました。 取り合えず窮地は脱しましたが、何だかハリーとヴォルデモートの繋がりが不安だし、ハリーの胸に残るロケットの跡も気になります。 そして驚いたことに、杖が折れてしまっていました! 作者はハリーをどこまで精神的に追い込むつもりなのでしょう?酷すぎる・・・ ハリーが意欲を失ってしまわないよう、首の皮一枚といった感じで残った不死鳥の尾羽に、私はわずかな望みを繋ぐしかありませんでした。 2007.10.13 戻る |