15章

あてもなく毎日点々と移動する3人は、疲れや空腹から苛立ちも高まってきた様子で、読むのも辛いです。ロケットを身につけることも悪影響を及ぼしているようだし。
ホークラックスのありそうな場所としてハリーのにらむホグワーツが私も気になります。ハリーはポーチの中にまだ忍びの地図を持っているようだし、ホグワーツに行くなら早く行って新校長の姿を見せて欲しいものです。

さらに険悪なムードが高まってきたある日、外に人の気配がして、やっと面白くなってきました。そして、グリップフックの名に驚きました。あのグリンゴッツの!?
だいたい、1巻のあの程度の登場で名前が出てくること自体妙だと思っていました。
やっぱり名前の出た人全て要注意だと思いました。
さらにトンクスのお父さん、ディーン・トーマスまで登場してびっくりです。

やっぱり、ジニー、何かやらかすと思っていました。そして、ネビルとルーナも。
でも、ひどい罰は受けても、ひどい怪我はしなかったみたいで、一安心です。それでこそ、スネイプ先生です。どんな罰かと思ったら、ちゃんとハリーが聞いてくれました。
スネイプ先生は禁じられた森に行く罰則を与えていました!!
ハリー達も1年の時の罰則で行かされ場所だし、全然厳しくないよ!
許されざる呪文使うなんてとんでもない!先生、全然生徒を傷つける気ないよ!
と、考えたら、涙が出てきました。やっぱり先生、孤軍奮闘しているんですよね?

「スネイプのオフィス」が、ダンブルドアがいた校長室と同じ物を指すのかよくわかりません。前の研究室のことでしょうか?でも、フィニアスが見ていたのなら、校長室なのでしょうか。スネイプ先生が高い塔の上にいるというのは、ちょっと似合わない気もします。

ダンブルドアが指輪を破壊するのに剣を使ったという事実に興奮しました。
でももっと私の心を動かしたのは、フィニアスの言った「Professor Snape has more important things on his mind than the many eccentricities of Albus Dumbledore(p.250)」という言葉でした。
on his mindにやられました。スネイプ先生の心にある重要な事柄、それこそがスネイプ先生を苦しめる事なのではないかと思い、胸が痛みます。
フィニアスが、Professorにこだわって敬意を表すのも、そんな苦しみを知っているからなのではないかと思いました。

そして、ついにロンは去っていきました。もうこれ以上、ハリーを苦しめるのもやめて欲しいです。

2007.10.8

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