11章

ハリーではないけれど、思ったよりクリーチャーの帰りが遅く、心配になりました。
また、外にいる2人が誰なのか気になります。
そして、タイトルのBribe、「賄賂」なのか、おびき寄せるための「えさ」を意味するのか、読み始めてもすぐにはわかりません。

そのため、やってきたルーピンにも大変警戒していました。ルーピンの様子は相変わらずおかしいし。と思ったら、トンクスはオメデタでした!
でも、ハリーの言うとおり、なぜもっと自分の妻子を優先しないのだろうと思いました。
胸の内を激しく曝すルーピンの姿は、私の今までのイメージを覆すものでした。いつだって自分の気持ちを抑えつけてきた彼が堰を切ったように叫ぶ姿に、激しい後悔を感じ胸を痛めました。
が、ハリーはそうではなかったようです。そして、ハリーの言い分ももっともだと思いました。でも、よくわからないのですが、ハリーの言い方にも何かひっかかるものを感じました。日本語で読んだらそれが何かわかるかもしれませんが、論旨に全く賛同できるわけではありませんでした。ハリーも親になればまた違ったことを言うかもしれないと思います。
それにしても、ハリーはまたしても年長者に対し、「cowad(臆病者)」呼ばわりしてます。
まったく無礼千万です。この言葉、私が思う以上に人を傷つける力がありそうです。
去り際のルーピンの姿もまったく意外でした。

やっと帰ってきたクリーチャー、ちゃんと命令通りマンダンガスを連れてきました。
しかし、ロケットを持っているのは意外な人物でした。
ホークラックスは、まだいくつかあるというのに、こんなのんびりしたペースで進展していていいのかと心配になるような事の成り行きでした。いくつものトラップを破らなければ到達できなかった1巻の賢者の石を思い出してしまいました。

最後にやっとタイトルの解釈が「賄賂」の方だとわかり、一安心です。ルーピンの置いていった新聞がハリーをゴドリックの谷におびき寄せる「えさ」、という意味なのだと解釈するところでした。

それにしても、いい加減スネイプ先生に会いたくてたまりません。そろそろ向こう側の様子を描写して欲しいものです。

2007.9.26

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