音楽スルトイウコト #8
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「第13回定期演奏会」 2007年3月5日
とてもとても立派な演奏でした。何度も弾き込んで時間をかけているので、複雑なパートを皆が確かに聴き取っている演奏になりました。もちろん、この曲を一晩で仕上げて本番に臨む団体などはいまやざらにありますが、半年、こればっかり毎週弾いて掴んでいくものは、やはり違います。今回の演奏会はいわゆる「危ない」っていうところが無くて、とても安定していました。 それはいつも目標とするもので、それが出来たらどんなに気持ちいいだろうというふうに想像する域なのですが、そこまでゾリステンは確かに届いたと思います。こういうふうに言うと、「演奏で満足することなどあってはなりません」とお叱りを受けそうです。「安定してたらおもしろくない」とも。そして次はもっとスリリングにリスクの高い一か八かの演奏アプローチにも手を出してみたくなるのですが、今度は「一か八かのアプローチなんてありません。正しい瞬間に正しい音を出せばそれでいいのです。」とさらなるお叱りをも受けてげんなりしてしまいそうです。幸い、ゾリステンの中には、そういうことを言うタイプの方って皆無です。よかった・・。
些細な傷をめざとく見つけては、常に不満足なところに身を置く方もいらっしゃいます。私の美意識とは違うけれどどれも、それも解らないわけではありません。
正門 憲也
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