Rickenbacker325JG ‐ アメリカ制覇はこのギターで!


■ビートルズと325JG

ジョン・レノンが1960年にハンブルグで購入したギターで、最初木目仕上げだったのですが、散々ジョンに痛めつけられ黒に塗装されたもの。ジョンはギターにあまり愛情が無かったのか、当時の写真で年代を追っていくと、このギターもどんどんボロボロになっていく様が痛々しいです。エドサリバン・ショーでのカラー写真では、黒くしてから1年程度なのに、ヘッドやボディのエッジ部では既に塗装がはげています。私が10年使ったギターは凄くきれいなのに。原因は使用頻度の違いと「物は物でしかない」というジョンの考え方かな?
デビュー当初から1964年2月まで使用されました。アメリカ遠征における最初のTV番組「エドサリバン・ショー」の最初の曲「All My Loving」でリズムを刻む枯れた音は、このギターの音ですヨ。

■特徴
1960年に購入してから、改造に改造を重ねてこのギターになりました。ジョンは結構改造好きなギター小僧だったようです。買った当時との違いは、ビブラート・アームがコフマンからビグスビーに交換され、ブリッジもビグスビー製に。塗装は黒に塗り替えられ、その時に修理先のバーンズでコントロールノブがメタルに交換されました。写真のギターはそのレプリカです。ボディは結構厚いです。
リッケンバッカーの特徴だと思うのですが、メッキは厚くて高品質な反面、塗装は結構手入れが難しいです。放置すると艶が無くなりますが、磨き過ぎるとこすった傷がすぐ付きます。お手入れは(本当の意味で)適当に!

■出会い
見た途端どうしようも無くなってしまい、散々悩んだ挙句にお小遣いを10年分前借して買いました。

■音
64年製よりも音は大きいです。ボディが厚いからだろうか?現在販売されているC58という製品は、よりジョンの物に近いです。材質も当時そのままでメイプルではなくアルダー材。あの、枯れた音が出そうです・・


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