Gibson J-160E - ビートルズ中期までのアコギは95%これ!

■ビートルズとジャンボ
ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインが、ジョンとジョージ用として交渉の末にタダで調達してきたギター。
条件はお店の宣伝だったとか?
エプスタインはこの手法でアンプもVOX社から無償提供(決められた期間他社製品禁止条件)を受けています。う〜ん、やりくり上手だ。
しかしお揃いで入手したジャンボ2本、ジョンがこのギターの息の根を止めるのに2年は必要無かった様ですネ。
入手1年足らずの「抱きしめたい」でのプロモ段階で既に傷だらけ。挙句の果てに65年頃に紛失してしまいました。(アンタねぇ・・)
勝手に無くした癖に、ギターを大切にするジョージのジャンボを度々借りていた様です。
それを聞いたギブソンは「ビジネス・チャンス!」とばかりジョンに最新のジャンボを提供します。
1969年、有名な「ベッド・イン」でそのギターを弾き「ギブ・ピース・ア・チャンス」を歌っていますヨ。ギブソン大正解!!
他にもビートルズは、ギブソンJ−200というジャンボの王様と言われるギターも弾いています。
「Let It Be」セッションでジョンとジョージが弾いています。

■特徴
ギブソンに限らず、このサイズのアコギは「ジャンボ」と呼ばれます。
それまでは、小さなギターも結構活躍しており(「ティファニーで朝食を」でヘップバーンが弾いてるギターみたいな)、
そういうサイズのものと比べたら、確かに「ジャンボ」な訳でして・・
ラウンド・ショルダー(撫で肩)で実際より小さく見えますが、マーチンよりデカイです。
J-160Eの特徴は、ピックアップが付いている事でしょう。
カジノにも付いているP-90というマイクで、カバー無しでの装着です。
 このギターからピックアップをはずしたのが、J−45(詳細には色々異なる)というジャンボですが、
こちらは山崎まさよし氏、桑田氏の愛用品です。

■出会い
これまた楽器屋サンで運命の出会い。いたんですよ、コイツが。それで決まり!

■音
ピックアップを使った演奏は「Anna」とか「Ask Me Why」がありますが、何と言っても「I Feel Fine」でしょうね。
イントロの「ブオワ〜んっ」て音は、このギターですヨ。
生音を聞きたい方は「ノルウエーの森」とか「I'm A Loser」「Love Me Do」なんか聞いてみてください。
「Yesterday」はポールのテキサンという奴で、このギターではありません。


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