仰臥位【あおむき】
1:頭部 梳頭法
2:首から肩 (風池) (肩井)
3:肩から親指人差し指までのライン (肩ぐう) (曲池) (合谷)
4:鎖骨周り (中府) (雲門)
腹臥位【うつぶせ】
1:頭部 梳頭法 (百会)
2:後頭骨ラインと首から肩 (風池) (肩井)
3:背中 (大椎) (膏盲) 肩甲骨周囲 (天宗) 肩関節周り
効果的なツボ
風池(胆)・・天柱穴と完骨穴の間の陥凹で、圧痛の強い筋中に取る。
肩井(胆)・・乳頭直上、気戸穴 缺盆穴 などの直上で僧帽筋の前縁に取る。
肩ぐう(大)・・肩関節外側、肩峰の真横にあたり三角筋上部の中央にある。
曲池(大)・・肘を曲げ肘窩横紋の外端を押して関節環状面の隆起部に取る。
合谷(大)・・第2中手骨底の膨らみの縁に取る。第1指と第2指を開くとV字形の角部。
中府(肺)・・鎖骨外端下、烏口突起の内縁に鎖骨下窩がある。その最陥凹(雲門穴)
直下で大胸筋鎖骨部の下縁に取る。
雲門(肺)・・鎖骨外端の下、鎖骨下窩の最陥凹部に取る。
百会(督)・・頭頂部両耳介の上端の直上結線の中央陥中に取る。
大椎(督)・・第7頚椎棘突起の下に取る。C7とT1の棘突起間
膏盲(膀)・・胸椎第4・5棘突起間の外側3寸、厥陰兪外方1寸5分に取る
関わる経絡
手の太陰肺経・・・・・肺を中心として胸部の上方外側から腕の前外側を通り、掌を経て
親指の爪生え際内側端上方2mm。
手の陽明大腸経・・人差し指爪生え際内側から腕の外側上方に沿って肩峰を通り頚部
を経て鼻翼の横。
足の太陽膀胱経・・目頭から後頭部後頚部を通って二つに分かれ、脊柱に平行に下がって
臀部大腿膝裏を経て外踝足背の外側側面を通り小指外側爪生え際上
足の少陽胆経・・・目尻から耳の周りをまわり側頚部から肩に至り身体の側面下肢側面を
下がり足薬指甲側爪外端。
督脈・・・・・・・・・・尾骨先端下縁から仙骨、腰椎、胸椎、頚椎、頭頂、額、鼻、上唇をまわり
上歯肉。
※当日はツボ経絡が分かる身体の図、プリント致します。この場で手順を画面で
載せられない事をお詫びいたします。
※以上が首・肩こりコースです。すぐ覚えられる位、行なう事が少なく簡単ですね。
家庭療法としての整膚の実技資料です、コリが強すぎるようでしたら
根気よく毎日おこなって下さい。決して強すぎない事。
頑固すぎるコリでしたら、当店の整膚整体を受けられた後、ご家庭で続ける事を
お勧めします。
【整膚の概要】
せいふは皮膚を整える事で、健康維持と病気の改善に役立つ新しい療術である。中国の
古代医学書『皇帝内経・素問』の論述による「全ての病は皮膚に表れる。皮膚を治療しな
ければ大病に至る」という論理に基づき、何千年も前から用いられてきた「按摩」「鍼灸」に
加え、新たな一つの分野として発展した療法である。
せいふは基本手技は「ひっぱる」皮膚を持ち上げる事で身体にかかる負担が「マイナス」に
なる、いわゆる「減力方法」陰圧である。加える力の方向が全く逆方向で、血管・筋肉・骨
身体にやさしい安全で安心な手技療法として生まれました。血液と同じ様に流れている
《気=エネルギー》の流れが引っ張る事で活性化され、自律神経のバランス、新陳代謝、
免疫力、自然治癒力向上、それだけでなく身体の内面、精神 心にも効果が表れます。
せいふの手法は大きく分けると「つまむ」「たたく」「ひろげる」の3種類あり、27の手法の
各々に「単指」「ニ指」「三指」「四指」「五指」といった指使いがあります。一部記載
抓法(そうほう)筋肉質、皮膚の硬い部位に用いる。つまみ寄せる。
提法(ていほう)皮膚をつまみ よせ 持ち上げる。持ち上げる事が目的つまむ力最小限に。
旋法(せんほう)皮膚をつまみ回旋させる
巻法(けんほう)皮膚をつまみ巻く
擠法(さいほう)両手で皮膚をつまみそのまま寄せる
振法(しんほう)皮膚を振動させて刺激する
【整膚の原則】
局所(症状が表れている所)⇒部位に対処し滞りを良くする。又は関連通の対応。
遠隔部⇒出血や炎症がある場合は経絡の流れや反射区で対応。
時間⇒体力のない方やお子様は、やや控えめに様子を見ながら行なう。
強弱⇒受術者の症状や体調、施術部位に合わせて強さは加減する。弱から始め皮膚の
稼動域を考え、加減を聞きながら痛すぎない様に行なう。速さも調節対応。
どなたにも対応できる施術です。高血圧、妊婦さん妊娠の可能性のある方の注意点。
高血圧:全体的にゆっくり行なう。肩にコリを強く訴えるが強すぎない事。血管に圧迫を
加えない整膚は負担がなく、毛細血管の拡張をも促進し効果的である。
妊婦:肩こりコースでは合谷です。大変万能なツボです、点ととらえずその辺りは擦掌法
で対応、気血の流れがよくなり大変楽になります。
【経絡・経穴の知識】
経絡とは気血の流れる通路の事です。ツボとツボを結ばれてるのが経絡。経絡全て五臓
六腑と密接な繋がりを持っています。体を縦方向に走る経脈と、経脈から分かれ身体の
各部に広く分布する脈絡の総称が経絡。ツボは人体の要塞であり、経絡や臓腑の気が
出る所で、体表近くに集まっています。
@循行上にある臓腑や皮膚、筋肉、骨などの各器官に気血をめぐらせ人体の生理活動を
維持する。
A気血の過不足や外邪の侵入などに応じ症状が出るところ。
B症状に応じ施術するところ。
整膚では経絡中、正経十二経(三陽・三陰に分かれ手や足に流れる)、奇経(任脈・督脈)
全身を循環と考え、これら14の経絡上にある経穴を施術し、自己治癒反応を促します。
明記されたツボのないところでも当人の痛いところは阿是血として対応する。
手の太陰肺経⇒手の陽明大腸経⇒足の陽明胃経⇒足の太陰脾経⇒
手の少陰心経⇒手の太陽小腸経⇒足の太陽膀胱経⇒足の少陰腎経⇒
手の厥陰心包経⇒手の少陽三焦経⇒足の少陽胆経⇒足の厥陰肝経⇒
手の太陰肺経と循環する。
中医学の用語はそのまま記載した箇所がありますが、そのままご理解下さい。
ツボの取り方などは説明いたします。
参考文献:整膚学・カラーアトラス取穴法