Caliper 参考データ

 

NISSAN FR系車のブレーキをFF系車に移植するとローターを元のサイズのまま使う事ができません。

そこで、MyPRIを例にちょっと違いなどを検証してみました。

まず

ローターの半径をRr、キャリパーの有効半径をRcと仮定します。

純正ノーマルの状態は、Rr=Rc とします。

P10のノーマル状態は、φ258ローターとφ258キャリパーの組み合わせとなります。

 

FF系車FR系車を区別する場合は、

FFφ258ローター/FRφ280ローター と書きます。

HCR32のキャリパー&ローターは FRφ280キャリパー + FRφ280ローター

これに、某社製OFFSET BRKTをつけると FRφ280キャリパー + BRKT + FRφ310ローターで

ER34のブレーキと同等になる。

で、このBRKTをFF系のHNP10に付けFRキャリパー&ローターを組み合した場合に、

FRφ280キャリパー + BRKT + FRφ280ローター + PADのあまりが約10mmとなった。

FR系 Rc140mm+BRKT=Rr155mm  ⇒ BRKT=15mm

FF系 Rc140mm+BRKT15mm=Rr140mm+PADあまり10mm+FR系とFF系の差  ⇒  FR系とFF系の差=5mm

この差は、半径での差なので、直径では10mmとなる。

ということで、FR系ブレーキをFF系に流用するには、

使用キャリパー 使用ローター 計算式 加工など
HCR32系φ280キャリパー(Rc140) φ280ローター(Rr140) Rr140-(Rc140-5)=5 外径10mm落し(φ270に)
BNR32φ296キャリパー(Rc148) φ280ローター(Rr140) Rr140-(Rc148-5)=-3 PAD3mmあまり
BNR32φ324キャリパー(Rc162) φ310ローター(Rr155) Rr155-(Rc162-5)=-2 PAD2mmあまり
ECR33φ296キャリパー(Rc148) φ280ローター(Rr140) Rr140-(Rc148-5)=-3 PAD3mmあまり
ER34φ310キャリパー(Rc155) φ296ローター(Rr148) Rr148-(Rc155-5)=-2 PAD2mmあまり
       

こういう図式が成り立ちます。